(『天然生活2021年11月号掲載)
心を元気にする運動
幸せホルモンを増やすには、体を動かすのが一番の近道
すっかり運動不足になっている人も多いでしょう。
しかし、「元気な心」になるには、運動が一番早く効果を実感できる方法です。
体を動かすと血流がよくなり、自律神経のバランスが整い、ホルモンの働きも活発に。
体を動かして得られる「達成感」も、心に元気なパワーを満たしてくれるはずです。
運動とまではいかずとも、正しい姿勢を心がける、座りっぱなしにならないだけでも、心がけたいもの。
さらに、少しだけいつもより長く歩く、階段を使うなどの「ちょい動き」もプラスするといいでしょう。
ちょい動きのすすめ
軽い運度は、うつっぽさの改善にも効果的。
ひと駅分歩く、エスカレーターではなく階段を使う。遠くのコンビニを利用するなど、小さなことでOK。
よく読む本は本棚の下に入れて、こまめにかがむクセをつけても。
1時間に1回は立ち上がる
座りっぱなしは下半身の血管を圧迫し、血流が滞ることで冷えの原因に。
脳に十分な血流が回らなくなり、集中力低下や不安感を引き起こしやすくなる。
タイマーなどを使って、1時間に1回は立ち上がるようにして。
姿勢を正す
背骨がゆるくS字カーブを描くのが、理想的な姿勢。
腰への負担が減り、自然と胸が開くので、深い呼吸ができる。
頭を下げてスマートフォンを眺めるのが原因のストレートネックも、自律神経の働きをにぶらせることに。
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<監修/福永伴子 取材・文/工藤千秋 イラスト/カトウミナエ>
福永伴子(ふくなが・ともこ)
医学博士。順天堂大学医学部卒業後、複数の病院での勤務を経て、2011年、心療内科・精神科「ともクリニック浜松町」を開業。著書に『わたしのココロにしてあげたいこと。』(朝日新聞出版)などがある。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです