昨日今日明日が連なり、ただ過ぎていくように感じる日々に、句読点を打ち、節目を感じる役目をするのが季節の行事。仕事やおつきあいなどの予定とともに、昔から続く行事もカレンダーなどに書き出し、暮らしのなかで実践する、季節ごとの楽しみをつくりませんか? 3月に楽しむ行事を「いとよし」の尾﨑美香さんに教わります。
(『天然生活』2024年2月号掲載)
(『天然生活』2024年2月号掲載)
3月|弥生
町のあちこちに「春の兆し」を感じます
桃の節句
紙でつくった人形(ひとがた)で体を撫でて川に流し、穢れを祓う儀式が「雛飾り」の原型。
最初は女の子の行事ではありませんでした。大人になってもお雛さまを飾るのは楽しいもの。
立ち雛や、雛人形に見立てたはまぐりを包んだくるみ貝なども素敵です。
春のお彼岸
現実世界・東の「此岸」と、極楽浄土・西の「彼岸」が直線でつながるとされるお彼岸。
お墓参りに行くのが難しかったら、自分らしく故人を偲べばいいのではないでしょうか?
亡くなった方の好物を供えたり、形見を飾ってみたりでも。
※ 「いとよしさんに聞く、春夏秋冬 暮らしの行事ごよみ」は、『天然生活』2024年2月号、P.28~33に掲載されています
<監修/尾﨑美香(いとよし) イラスト/赤池佳江子 取材・文/鈴木麻子>
尾﨑美香(おざき・みか)
大手化粧品メーカー退社後に「室礼三千」で年中行事を学び、「いとよし」を立ち上げる。著書に『季節の行事と いまどきのしつらい手帖』(エクスナレッジ)。
https://ito-yoshi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです