• 体の声に耳を傾け、変化を感じながらゆるやかに続ける。そんな、とっておきの春のデトックス法を植物研究家のかわしまようこさんに教わりました。
    (『天然生活』2023年4月号掲載)

    自然に直接触れることで、本来の体と心に整っていく

    植物研究家のかわしまようこさんのデトックス法は、自然と直接触れ合うことが基本です。

    たとえば、舌で草の味わいに触れること。足の裏で大地のやわらかさに触れること。手のひらで木々のぬくもりに触れること。

    これは自然のエネルギーを体に取り入れて心身にたまった不要なものを排出し、人間が本来もっている力を引き出すアプローチなのだそう。

    「体と心はつながっています。どちらかに働きかけると、どちらもラクになる。だから自分にとってやりやすい方法をひとつ探して、それを続けることをおすすめしたいですね。

    忙しい日々のなかであれもこれもやるのは難しいし、急かされるようにやっても心地よくない。ゆったりと気持ちよくやれることだからこそ、デトックスの効果を感じられると思うんです」と、かわしまさん。

    画像: 散歩をしながら摘んできた野の草花は空きびんや小鉢に活けて、住まいを空間ごとデトックス。ふと視界に入る植物の姿から、いやしとエネルギーをもらっている

    散歩をしながら摘んできた野の草花は空きびんや小鉢に活けて、住まいを空間ごとデトックス。ふと視界に入る植物の姿から、いやしとエネルギーをもらっている

    デトックスに興味をもつようになったのは、自身の「冷え」がきっかけでした。何枚も洋服を重ね着したり、温かい食べ物や飲み物を摂取するように心がけたりしても、なかなか症状は改善せず。

    さまざまなリトリートに参加するなかで、あるとき、川の水に入るという体験をします。最初は冷たさのあまり足を進めることができませんでしたが、何度も繰り返すうちに少しずつ膝上までつかれるようになりました。

    「水に入れるようになったのは、体温が上がったから。

    それまでは冷えている状態を外的なもので温めるアプローチをしていたけれど、まずは冷えの元になっている不要なものを体外に出して、循環をよくすることが先なんだと気づきました。

    温めたり、体にいいものを取り入れるのはその後でいい。順番も大切なんですね」

    草、木、土、石、水、風。それらに直接触れることで体内に蓄積された電磁波や毒素、老廃物といった不要なものが放出され、疲れや重だるい感覚がすっきりするというかわしまさん。

    同時に心のなかにたまってしまった焦りやモヤモヤなどの負の感情も、スーッと抜けていくといいます。それは草や木そのものが、無理をしていない「自然」だから。

    画像: 両手で幹に触れる。木とつながり、自然とつながるアーシング

    両手で幹に触れる。木とつながり、自然とつながるアーシング

    画像: ときには靴も靴下も手放し、はだしで大地を踏みしめて。「人目を気にして躊躇しがちだけど、広い公園ならトライしやすいと思います」

    ときには靴も靴下も手放し、はだしで大地を踏みしめて。「人目を気にして躊躇しがちだけど、広い公園ならトライしやすいと思います」

    「現代には情報も、モノも、たくさんありすぎると感じています。だから『もっともっと』と際限なく欲しくなって心身に過剰な負荷を抱えてしまうし、不調があるのにその自覚がもてなかったりする。

    デトックスって、不要なものを手放すことでもありますよね。だから、まずは自分で自分の状態に目を向けられるようになるといい。そして不要なものがあると気づいたら手放す。

    自然はそのための感覚を教え、研ぎ澄ませてくれる存在なのかもしれません」

    画像: 海や川に足を浸すと、流れる水が電磁波を流してくれる。「自然の水が近くにない場合は、水道からの流水でも」

    海や川に足を浸すと、流れる水が電磁波を流してくれる。「自然の水が近くにない場合は、水道からの流水でも」

    かわしまようこさんのデトックスのお供

    お灸

    画像: よもぎからできたモグサをツボの上に置いて燃やし、温めて整える

    よもぎからできたモグサをツボの上に置いて燃やし、温めて整える

    痛みと疲れは滞りのサイン。感じたらまずはお灸で手当てをします。ポイントは流れが詰まっている場所に置くこと。「煙の量が少ないタイプもあります。使う場所に合わせて選ぶことができます」

    クリスタルと音叉(おんさ)

    画像: 音の波動がその空間となじみ落ち着くまでを目安に、音を鳴らす

    音の波動がその空間となじみ落ち着くまでを目安に、音を鳴らす

    心を落ち着けたいとき、気持ちを切り替えたいときに役立つのが音叉。クリスタルを叩いて音を響かせることで、空間を浄化する作用があるといわれます。旅先のホテルの部屋で使うことも。



    〈撮影/田村ハーコ 取材・文/片田理恵〉

    かわしま・ようこ

    植物研究家。草をとおして心と向き合うこと、健康的な暮らし方や生き方を感じる時間を大切にしている。著書に『ありのまま生きる』(リンカランブックス)、『草と暮らす』(誠文堂新光社)など。
    インスタグラム:@kawashimayoco

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    画像1: 私の春のデトックス/植物研究家・かわしまようこさん

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