(別冊天然生活「歳を重ねて楽しむ暮らし vol.2」より)
歳を重ねて新しく始めた「運動」の習慣
ヘア&メイクアップアーチスト・山本浩未さん
昨年の夏からサブスクのパーソナルトレーニングを
20年ほど続けてきたパーソナルトレーニングを、昨夏からサブスクタイプに切り替えました。
1回40分、月8回まで定額です。ストレッチと筋トレを中心に、全身をバランスよく整えてもらっています。
日常生活では、足を上げて歩くことを意識。タクシーもなるべく控えて、階段は太ももを上げて。体に筋肉がつくと、気持ちも元気になれる気がします。とはいえ、無理は禁物。
疲れているときはタクシーもエレベーターもOKです。
Earthおばあちゃんねる・多良美智子さん
15、6年前から始めた毎朝のラジオ体操
毎朝6時過ぎに、団地内でのラジオ体操に通っています。ご近所の方とも顔を合わせられますし、お互いに元気を確認できる場でもあります。
365日、元旦も欠かさずやっているんですよ。朝、ラジオ体操をすると体が目覚める気がします。そのあとは軽くウォーキングへ。運動といったらこのくらいです。
出先では、階段を使うように若いころから心がけてきました。これはずっと元気でいられるよう、自分のためにと続けてきたことです。
スタイリスト・chizuさん
不具合を感じる前に体の癖を知って、動きを意識
半年くらい前に、「いまの膝や足首の状態は大丈夫なのかな?」と気になったのがきっかけで、予防的に整形外科に通っています。
術後のリハビリやストレッチも行っている病院なので、専門家の目から見た体の状態に合わせて、自分に合った運動やストレッチを指導してもらえるんです。
たとえば、右脚のほうが筋肉が少ないから痛くなりやすいとか、腰が左にねじれているとか。動作の癖を知ることで、日常生活での体の動かし方を意識できるようになりました。
郷土料理研究家・横山タカ子さん
就寝前に布団で5回。簡単な腰痛予防体操を習慣に
これまでにウォーキングやジム通いの経験がなく、私にとっては毎日の雑巾がけや、大量につくる漬物の石を運ぶといった家事のすべてが運動です。
まだ腰痛の実感はありませんが、最近はテレビで見た予防の体操を始めました。ベッドの上に仰向けになり、膝を曲げた状態での開脚を5回。簡単なので続いています。
でも、そろそろ無理は控えて、重い漬物石を載せるときは子どもにお願いしようかな、とも思っているところです。
料理研究家・ウー・ウェンさん
元気でいるためにジム通いをスタート
何度も挫折したジム通いを再スタート。目的は筋肉を鍛えることではなく、体を整えて元気に過ごすためなので、そこに特化した60歳以上の人が通うジムを選びました。
昔は若さでクリアできたことが、少しずつ無理がきかなくなり、小さな不調も増えました。何が足りていないんだろうと考えたとき、やっぱり運動だ! と思い至ったんです。
いままでと同じではなく、少し努力をしないと健康を保てません。元気で長生きしたいものです。
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<取材・文/藤沢あかり イラスト/松尾ミユキ>
ウー・ウェン(うー・うぇん)
中国・北京出身。ウー・ウェンクッキングサロンを主宰。医食同源に根ざした家庭料理のほか、シンプルで温かな生き方にも注目が。『ウー・ウェンの炒めもの』(高橋書店)など、著書多数。
多良美智子(たら・みちこ)
1934年生まれ。2020年から孫と始めた、日常を紹介するYouTube『Earthおばあちゃんねる』は登録者数14万人を超す。著書は『87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』(すばる舎)。
chizu(ちず)
1955年生まれ。雑誌や広告でインテリアや食、ジュエリーなどのスタイリングのほか、店舗開発や商品開発も。著書は『私をぐっと素敵に見せる大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)。
山本浩未(やまもと・ひろみ)
ヘア&メイクアップの第一人者として女性誌や広告などでさまざまなテクニックやメソッドを提唱。自身の経験に基づいた、内面からポジティブに輝く人になるための提案も多数。
横山タカ子(よこやま・たかこ)
長野出身・在住。土地の食文化を生かすシンプルなレシピを研究し、伝えている。四季を暮らしに呼び込むしつらいのアイデアや手仕事にも定評が。近著は『私の梅仕事』(扶桑社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです