• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「穀雨」の時季に食べたい、あさりと春キャベツのスープのレシピです。

    <穀雨(4月19日〜5月4日)>のあさりと春キャベツのスープ

    穀雨とはすべての穀物を育てる恵みの雨が降り注ぐころです。

    立春から88日目が八十八夜(今年は5月1日)です。

    すっかり暖かくなり新陳代謝が活発になってきますが、新生活の疲れも出てくるころ。

    春の土用なので体調を崩しやすい時季です。

    リラックスして暴飲暴食を控えて、無理をしないようにしましょう。

    あさりは体の余分な熱を冷まして情緒を安定させてくれ、キャベツは胃を整えてくれます。

    レモンは熱を冷まして潤いを与えてくれ、皮はストレス発散させてくれます。

    今回の吸い口はレモンの皮。香気成分が気分をスッとさせてくれます。

    「あさりと春キャベツのスープ」のつくり方

    画像: 「あさりと春キャベツのスープ」のつくり方

    材料(4人分)

    画像: 材料(4人分)
    ● あさり250g
    ● 春キャベツ1/5個
    ● 塩適量
    ● オリーブ油小さじ1
    ● レモン汁小さじ1/2
    ● レモンの皮適量

    つくり方

     あさりは海水程度の塩水に30分ほど浸して塩抜きをしてよく洗ってざるにあげておく。キャベツはざく切りにする。

     あさりと水400mL(分量外)を鍋に入れて火にかける。沸騰してきてアクが出てきたら取り除いて、キャベツを加えてしんなりするまで煮る。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方

     味をみて必要なら塩で味を整え、オリーブ油とレモン汁を加える。

     器に注いでレモンの皮を散らす。

    画像3: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <穀雨>あさりと春キャベツのスープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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