昨日今日明日が連なり、ただ過ぎていくように感じる日々に、句読点を打ち、節目を感じる役目をするのが季節の行事。仕事やおつきあいなどの予定とともに、昔から続く行事もカレンダーなどに書き出し、暮らしのなかで実践する、季節ごとの楽しみをつくりませんか? 7月に楽しむ行事を「いとよし」の尾﨑美香さんに教わります。
(『天然生活』2024年2月号掲載)
(『天然生活』2024年2月号掲載)
7月|文月
暑さを逃がす昔からの知恵を活用しよう
七夕のしつらい
笹の葉に吊るす短冊は、陰陽五行の五色にちなみ青、赤、黄、白、黒色が用いられています。私が好きなのは梶の葉を、水を張った鉢に浮かべる「水盛り」。
紙の短冊が定着する前は、梶の葉に詩歌などをしたためて供えられていました。
夏土用の食べ物
丑の日のうなぎは定着していますが、そのほか「う」のつくものでもOK。うどん、瓜、牛など。これは陰陽五行にルーツがある風習です。
土用のころは季節の変わり目にあたるため、体調管理に気をつけるように意識するといいですね。
※ 「いとよしさんに聞く、春夏秋冬 暮らしの行事ごよみ」は、『天然生活』2024年2月号、P.28~33に掲載されています
<監修/尾﨑美香(いとよし) イラスト/赤池佳江子 取材・文/鈴木麻子>
尾﨑美香(おざき・みか)
大手化粧品メーカー退社後に「室礼三千」で年中行事を学び、「いとよし」を立ち上げる。著書に『季節の行事と いまどきのしつらい手帖』(エクスナレッジ)。
https://ito-yoshi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです