• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「小暑」の時季に食べたい、イワシと冬瓜のスープのレシピです。

    <小暑(7月6日〜7月21日)>

    梅雨明けする頃で夏本番です。

    小暑と次の大暑の期間が暑中です。

    厳しい暑さになり湿気が多い時季。

    7月19日からは土用に入り、体調を崩しやすいころ。

    この時季は心臓に負担がかかりやすく、精神不安や不眠にもなりやすくなります。

    気や血を補って、休養をしっかりとることが大切です。

    引き続き体の熱をとって湿気もとりましょう。

    イワシと冬瓜のスープをご紹介します。

    イワシは気と血を補ってくれて、精神も安定させます

    冬瓜はこの時期には積極的にとりたい優秀な食材で、体の熱をとってくれて余分な水分を外に出してくれます

    今回の吸い口はすだち

    気を流してくれる作用があり、消化を助けます。

    「イワシと冬瓜のスープ」のつくり方

    画像: 「イワシと冬瓜のスープ」のつくり方

    材料(2人分)

    画像: 材料(2人分)
    ● イワシ(頭と内臓を取り除いたもの)小3尾
    ● 冬瓜200gくらい
    ● 昆布10cm角
    ● 塩適量
    ● 薄口しょうゆ小さじ1
    ● 油小さじ1
    ● すだち1/2個

    つくり方

     イワシは尻尾を取り除いて3枚におろし、塩をふる。冬瓜は皮をむいて薄切りにする。すだちは輪切りにする。

    画像1: つくり方

     鍋に油を中火で熱してのイワシの腹側を焼く。

    画像2: つくり方

     の冬瓜と水400mL(分量外)、昆布を加える。沸騰したらアクを取り除いて火を弱めて冬瓜がやわらかくなるまで煮る。

    画像3: つくり方
    画像4: つくり方

     薄口しょうゆで味をととのえて、器に注いでのすだちをのせる。



    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <小暑>イワシと冬瓜のスープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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