• 実りの秋がやってきました。果物、栗、きのこ......。旬のおいしさを保存食にしませんか。びんの消毒や脱気の方法も覚えれば、長期保存も可能。おいしいびん詰めが毎日を彩ります。今回は、料理家のワタナベマキさんに、3種類の「ジャム&コンフィチュール」のつくり方を教わりました。びん詰めに必要な基本の準備と手順を詳しくお届けします。
    (『天然生活』2021年11月号掲載)

    基本のつくり方

    「紅玉りんごのジャム」のレシピより

    画像3: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     鍋にりんご、グラニュー糖、レモン汁、縦に切り種をこそげ取ったバニラビーンズとさやを入れる。

    画像4: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     全体を混ぜて、水分が出てくるまで15分ほどおく。

    煮る

    画像5: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     鍋を弱めの中火にかける。煮立ったらあくを取り、弱火にする。

    画像6: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     ときどきあくを取り、かき混ぜながら20分ほど煮る。煮汁に少しとろみが出てきたら完成。バニラのさやを取り出す。

    画像7: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     ジャムが熱いうちに、消毒したびんに入れる。びん底を台に軽く打ち付けて空気を抜きながら、びんの9割まで詰める。縁についたジャムは消毒用アルコールを含ませたキッチンペーパーでふき取る。

    画像8: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     びんにふたをして鍋に入れ、びんの高さの半分まで水をはる。中火にかけ、5分間沸騰させる。びん内の空気が膨張し、ふたの隙間から出てくる。

    画像9: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     トングなどで取り出す。軍手やふきんを使って、ゆるんだふたをしめ直す。※やけどに注意。

    画像10: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     ふた部分を下にして、冷めるまでおく。温度が下がるに従って、びん内部の空気も収縮する。

    画像11: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

     ふたの中央を押してみて、ペコペコと動かず内側にへこんだ状態ならば、脱気は完了。

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    『こころとからだにやさしい 天然生活の料理入門(天然生活の本)』(扶桑社・刊)

    画像12: ワタナベマキさん直伝!「ジャム&コンフィチュール3種」のつくり方と衛生的な保存方法。旬を閉じ込める“シンプルびん詰め”

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    <料理・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/広瀬貴子 取材・文/河合知子>

    ワタナベマキ(わたなべ・まき)
    料理家。グラフィックデザイナーを経て料理の世界へ。伝統的な和食からエスニック、保存食まで豊富な知識と抜群のセンスでつくり出す。ていねいなライフスタイルにファンも多い。近著の『和えもの 春夏秋冬』(誠文堂新光社)をはじめ、多数のレシピ本を出版している。インスタグラム@maki_watanabe

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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