(『天然生活』2022年3月号掲載)
森林浴のような清々しい香りが広がる「森のディフューザー」
寒さで体がこわばりがちな冬は、ハーブの力を借りて、心と体をほっとゆるめましょう。
ハーバリストの萩尾エリ子さんに、冬の体をゆるめるハーブの手立て「森のディフューザー」を教えていただきました。
針葉樹の葉やハーブ、柑橘の皮にお湯を注ぐと、清々しい香りの蒸気が辺りに広がり、まるで森の中で深呼吸をしているよう。
さわやかな香りで心と体がふわっとゆるむ、天然のディフューザーです。
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楽しみ方
フレッシュのヒバ、モミ、セージ、ゆずの皮を鍋に入れ、熱湯を注いで加熱する。キャンドルなどで温めると、清々しい森の香りが持続して、深呼吸がしやすくなる。
動物も大好きな、森の香り
「森のディフューザー」を体験した長田佳子さんに感想を教えてもらいました。
私たちは、森へ行くとほっとしたり元気になったりしますが、萩尾さんが“森の香りは動物も大好きなのよ”とお話しされて、ハッとしました。
確かに、自然の近くにいくと動物も性格が変わったように、とてもうれしそうに野山や原っぱを駆けめぐったりしますね。
動物と人は言葉で会話はできないけれど、香りで心地よさを共感できるのだと思うと数倍うれしい。
森のディフューザーを頼りに、いつでも深呼吸できるような空間にしておこうと思いました。
〈撮影/寺澤太郎〉
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萩尾エリ子(はぎお・えりこ)
ハーバリスト。ハーブとアロマテラピー専門店「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」主宰。著書に『風の飲みもの、光のおやつ』、『あなたの木陰 小さな森の薬草店』、『香りの扉、草の椅子』(すべて扶桑社)など。
長田佳子(おさだ・かこ)
菓子研究家。「foodremedies」の屋号で活動。著書に『はじめての、やさしいお菓子』、『季節を味わう癒しのお菓子』(ともに扶桑社)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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