(『天然生活』2022年3月号掲載)
おいしくて見た目の美しい「のどのためのシロップ」
寒さで体がこわばりがちな冬は、ハーブの力を借りて、心と体をほっとゆるめましょう。
ハーバリストの萩尾エリ子さんに、冬の体をゆるめるハーブの手立て「のどのためのシロップ」を教えていただきました。
シロップの中に、かりんやマロー、タイムなど、のどをいたわる果実とハーブを漬けこんだ、ほんのりスパイシーなシロップです。

つくり方
1 水360g、グラニュー糖500gを加熱してシロップをつくり、冷ます。
2 びんに、ピーラーでスライスしたかりん300g、マローブルー(ドライ)6g、リコリス(ドライ)10g、セージとタイム(ドライの場合は各5g、フレッシュの場合は各10g)、柑橘類(レモンなど、適宜)を入れ、約3週間おく。
3 そのまま飲むか、水やお湯で割っていただく。
甘さのなかにスパイシーさも感じる、ときめく味わい
「のどのためのシロップ」をいただいた後、長田佳子さんに感想を教えてもらいました。
子どものころ、風邪を引いたときに、「これは甘いお薬だからおいしいよ」と、母がスプーンでシロップを口元に運んでくれたことを思い出すような、やさしく包み込まれるような味でした。
甘いかりんの香りに、タイムやセージのスパイシーさも隠れていてときめく味わい。
〈撮影/寺澤太郎〉

萩尾エリ子(はぎお・えりこ)
ハーバリスト。ハーブとアロマテラピー専門店「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」主宰。著書に『風の飲みもの、光のおやつ』、『あなたの木陰 小さな森の薬草店』、『香りの扉、草の椅子』(すべて扶桑社)など。
長田佳子(おさだ・かこ)
菓子研究家。「foodremedies」の屋号で活動。著書に『はじめての、やさしいお菓子』、『季節を味わう癒しのお菓子』(ともに扶桑社)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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