• スウェーデンのお茶文化「フィーカ」を体験し、その豊かさに心動かされ、生活に少しずつ取り入れているという菓子研究家長田佳子さん。今回は、フィーカを代表する定番ケーキ「プリンセストータ」のつくり方を紹介します。
    (『天然生活』2022年6月号掲載)

    プリンセストータのつくり方

    淡いグリーンのマジパンの中に、ジャムと2種のクリーム。

    フィーカを代表する定番ケーキといえばこちら。

    画像: プリンセストータのつくり方

    材料(直径15cmの丸型1台分)

    〈スポンジケーキ〉
    ・卵3個
    ・きび砂糖70g
    ・薄力粉70g
    ・牛乳10mL
    ・バター(食塩不使用)20g
    〈カスタードクリーム〉
    ・牛乳120mL
    ・きび砂糖15g
    ・卵黄1個分
    ・薄力粉5g
    〈デコレーション〉
    ・ラズベリー、いちごなど好みのジャム60g程度
    ・生クリーム150mL
    ・きび砂糖4g
    ・ローマジパン85g
    ・粉糖30g
    ・バター25g
    ・抹茶パウダー、藍パウダー、薬草粉末など、緑色の着色用パウダーごく少々

    下準備

    ・スポンジの型にオーブンシートを敷いておく。

    ・オーブンを170℃に予熱する。

    ・ローマジパンを常温にもどしておく。

    ・デコレーション用の生クリームにきび砂糖4gを加え、8分立てにして冷やしておく。

    ・牛乳とバターを合わせ、湯せんで人肌に温めておく。

    つくり方

     スポンジをつくる。ボウルに卵ときび砂糖を入れ、湯せんで人肌程度に温めながら、ハンドミキサーで3倍以上の量になるまで泡立てる。

     に薄力粉をふるい入れ、ゴムべらで大きく混ぜたら、人肌に温めておいた牛乳とバターを加えて、つやが出るまで大きくしっかりと混ぜる。

     を型に流し入れ170℃のオーブンで25~30分をめやすに焼く。

     スポンジが焼き上がったら型の底板ごと台の上でトンと打ち付けて型から外し、ケーキクーラーで冷ます。

     カスタードクリームをつくる。鍋に牛乳を入れ、弱火で沸騰させて火を止める。

     ボウルに卵黄ときび砂糖を入れ、泡立て器で白っぽくなるまで手早く混ぜる。薄力粉を加えて、しっかりと混ぜる。

     の牛乳をに少しずつ加えながら混ぜる。再び鍋に戻し、ゴムべらを使ってくったりとつやが出るまで弱火で3分炊く。カスタードが炊けたら新しいボウルに移し、空気に触れないよう食品用ラップが密着するようにぴったりとかける。粗熱が取れたら30分以上冷蔵庫で冷ます。

     ローマジパンのデコレーションをつくる。ローマジパンにバターを加えて手でよく練り合わせる。途中で粉糖を何回かに分けて加え、なじんできたら着色用パウダーを少しずつ入れてさらに練り、好みの緑に色づけする。

     をオーブンシートにはさみ、めん棒でスポンジを覆うくらいの大きさにのばしたら、冷蔵庫で冷やしておく。

    10 のスポンジが完全に冷めたら、波刃包丁で横3枚にスライスする。最初のスポンジの上面にほぐしたカスタードと生クリームを薄く塗り、次の段を重ねる。2段目の上面には、ジャムと生クリームを塗る。最後の段を重ねたら生クリームを厚めにのせ、上からのマジパンでカバーする。はみだしたマジパンは切り取り、まわりをリボンで包んで飾る。

    * * *

    ▼長田佳子さんのフィーカの記事はこちら



    〈料理・スタイリング/長田佳子 撮影/清水奈緒 取材・文/玉木美企子〉

    長田佳子(おさだ・かこ)
    菓子研究家。ハーブやスパイスを取り入れながら提案する、体に寄り添う菓子レシピが好評。2021年には暮らしの拠点とアトリエを山梨に移し、多彩なゲストとともに毎月第3日曜日に開催するアトリエオープンデイ「SALTandCAKE」が話題に。著書に『季節を味わう癒しのお菓子』(扶桑社)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.