• スウェーデンのお茶文化「フィーカ」を体験した菓子研究家長田佳子さん。その豊かさに心動かされ、生活に少しずつ取り入れています。フィーカの文化を取り入れてから、さらにお茶時間が豊かになったという長田さんの、朝・昼・夜のフィーカの様子を拝見します。
    (『天然生活』2022年6月号掲載)

    お茶とお菓子、人に向き合う大切なお茶時間

    お菓子のレシピ探求や、素材のつくり手との出会いを求めて旅することの多い長田さん。

    なかでもスウェーデンで「フィーカ」の文化に触れたことは、その後の長田さんに深い影響をもたらしました。

    「紅茶やコーヒーとともに、お菓子やパンをいただく北欧・スウェーデンのお茶時間『フィーカ』。それは私が想像していたよりも暮らしにしっかり根付いていました」

    とくに驚いたのは、幅広い世代がフィーカをゆったり楽しむ光景。

    「仕事をリタイヤした年配の方だけでなく、オフィスでも気づけばお茶時間が始まるんです。あんまり頻度が多いので、『いつ仕事をしているんだろう?』と不思議だったほど。けれど、あるとき出会った方が『この時間はチームワークを育むために大切なものなんだよ』と教えてくれました。たしかに、おいしいお菓子と会話を楽しみながら過ごすお茶時間には、セラピーのような作用があることに気づかされて。私の日常にも、この感覚を取り入れたいと思うようになりました」

    加えて、2021年に山梨に拠点を移してからは、さらにお茶時間が豊かに変化してきたのだとか。

    「飲み物とお菓子に加えて、目の前の景色の移ろいも、気分をリフレッシュさせてくれる大切な要素になっています」

    ▼長田佳子さんのフィーカの記事はこちら



    〈撮影/清水奈緒 取材・文/玉木美企子〉

    長田佳子(おさだ・かこ)
    菓子研究家。ハーブやスパイスを取り入れながら提案する、体に寄り添う菓子レシピが好評。2021年には暮らしの拠点とアトリエを山梨に移し、多彩なゲストとともに毎月第3日曜日に開催するアトリエオープンデイ「SALTandCAKE」が話題に。著書に『季節を味わう癒しのお菓子』(扶桑社)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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