(『天然生活』2020年5月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
毎朝4時半から体を動かし、家事のひらめきは即実行
神奈川・葉山の手つかずの自然のなかで暮らす伊藤千桃さん。
「はたきが折れてしまって。いま、新しくつくっているところなの」と庭から刈ったばかりの黒竹を手に、笑顔で迎えてくれました。
伊藤さんは、48年前にミス日本に輝いたという経歴の持ち主。
背筋のシャンと伸びたスレンダーな体型で、長靴にジーンズ、草刈り鎌という作業着姿でも、お美しい。

家事をひと通り終えたら、毎朝10分ほど庭いじり。草むしりなどがいい運動に
「今朝の玄関掃除で、はたきがポキッと。ちょっと待ってね」と笑うと、慣れた手つきで黒竹に端切れを巻き付け、5分もかからず、はたきを完成させます。
身近にあるものでなんでもつくってしまう暮らしの技は、まさに伊藤さんの真骨頂です。
ふだんから、四季折々の野草や山菜、果実を料理し、薬草で化粧水やお茶も手づくり。
そんな創意と工夫に満ちた暮らしを長く続ける秘訣を尋ねると、「朝のひらめきかしらね」と教えてくれました。

朝ごはんに大活躍の「つくりおき」。野草や山菜を使った旬の味覚が万歳
伊藤さんの朝は、愛猫・ニャーと愛犬・ブリちゃんの世話から始まります。
「毎朝、4時半に起こされるんです。2匹の世話をしたら、まずは、家じゅうのタオルをかき集めるの。汚れものが、洗濯かごに残っているのがなんか嫌で。それに、朝から動いていると、やりたいことが次々と思いつくんです」
〈撮影/大沼ショージ 取材・文/坂口みずき〉
伊藤千桃(いとう・ちもも)
1972年度ミス日本、元女優。子育てのために神奈川・葉山に移り、離婚後、宅配レストラン「桃花源」を営む。著書は『千桃流・暮らしの知恵』(主婦の友社)。

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