話したい、聞きたい、というエネルギーが生む力
編集者を長く続けて身についた、「人に話を聞くこと」の技術
初対面の相手ともすぐ打ち解けられて、対話を深められるのがコミュニケーション能力だとすれば、持って生まれた性格に関係なく、今からでも身につけて高めていきたいものです。
わたし自身もともと社交的なタイプではなく、本を読むこと、文章を書くことが好きだからと出版社に入り、雑誌の編集という仕事に長く携わることになりましたが、そこで求められ、鍛えられたのは、文章力よりコミュニケーション力のほうだった気がします。
なぜなら雑誌は、いろいろな人の話を集め、それらを編んでつくる書物だから。
編集者が自分のことを主観で書くページなんて、実はほとんどないのです。著名人のインタビューページはもちろん、ファッションページでも、ブランドのプレスやデザイナーさんに話を聞き、撮影ではスタイリストさんにコーディネートのポイントを聞いて、原稿を書きます。
その仕事を15年以上続けたのち、書籍の著者という立場にシフトチェンジした今も、本の中で対談やインタビューページ、家と人のルポをコラムとして差し込む、という手法はよく使うので、「人に話を聞くこと」は今でも続けている仕事の一つです。
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note、Voicy、インスタグラムで人気のエッセイストが綴る、人間関係をスムーズにする気持ちの伝え方
仕事、子育て、夫婦、SNS……。私たちは日々の暮らしのあらゆるシーンで、相手に自分の意見や気持ちを伝えています。しかし、「自分は伝えるのが上手だ」と言える人はあまりいないのではないでしょうか。
数多くの暮らしにまつわる著作があり、note、Voicy、インスタグラムなどでも女性を中心に熱い支持を得ているエッセイストの著者が、これまでの半生を経て身につけてきた伝え方のコツを1冊にまとめました。読めば、自分も相手も気持ちよく暮らすための処方箋になることでしょう。
小川奈緒(おがわなお)
エッセイスト。1972年生まれ、千葉県出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業後、出版社勤務を経て、2001年よりフリーランスに。ファッション誌のエディター&ライターとして活動したのち、現在は著作やnoteをメインに執筆を行っている。また、音声プラットフォームVoicyで「家が好きになるラジオ」のパーソナリティーを務めるほか、イベントやワークショップ、講演など幅広く活動中。
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