(別冊天然生活『エコでやさしい暮らし』より)
あるものを工夫していかす
たとえば使い終わったびんは、手づくりジャムを入れておすそわけに。
小さな木のトレイはコーヒーソーサーに。それだけで、いつもと同じコーヒーがもっとおいしそうに見えてきます。

「コーヒーを小さなトレイにのせて出すだけで、おもてなし感がアップします」と坂井さん
「家事には工夫のしがいがあります。
ちょっとしたアイデアが浮かぶと、“私って天才!”、とうれしくなります」と笑います。
びんや缶、紙袋などを「何かに使えるかも」とため込み、ものがあふれてしまうという人も多いですが、坂井さんは「とっておくのは専用のかごや箱に入る分だけ」。
そんな小さなルールが上手な循環を生んで、暮らしをシンプルにするコツです。

とっておく空きびんは、このかごに入る分だけ
〈撮影/林 紘輝 取材・文/工藤千秋〉
坂井より子(さかい・よりこ)
神奈川・葉山での長年の専業主婦歴を生かし、自然体で楽しむ家庭料理や暮らしの知恵を若い世代に伝える。近著に『飾らない。76歳、坂井より子の今をたのしむ生き方』(家の光協会)がある。
◇ ◇ ◇
坂井より子さん、早川ユミさん、服部雄一郎さん・麻子さん、青木美詠子さん、本多さおりさんなど、15人の方々に、自然に寄り添う暮らしの様子を見せていただきました。
共通しているのは、楽しみながら工夫していること。それが、結果的にエコな暮らしにつながっていくような気がします。
自分にも地球もやさしく、心地いい暮らしのヒントを、この本の中に見つけてみてください。
【CONTENTS】
第1章 循環する暮らし/第2章 フードロスを減らす/第3章 お金の使い方を見直す/第4章 掃除・洗濯。道具のお手入れ/ごみを、ごみにしない暮らし方/始めよう、コンポスト生活/プラスチックを減らす生活