(『天然生活』2021年4月号掲載)
食べ盛り高校生の心もお腹も満たす、ボリュームお弁当
高校2年生の男子、バスケット部所属。さぞかし大きなお弁当なのかと思いきや、意外や意外、見せてくれたお弁当箱は比較的コンパクトなものでした。
「これは、前に韓国に行ったときに買った保存容器なんです。片手で持って食べられるお弁当箱がいいと息子からリクエストされて、それ以来ずっとこれ。深さがあるから思ったよりもいっぱい入って、ごはんは1合くらい余裕で詰められちゃいます。パッキンがしっかりしているから汁けが絶対漏れないのもポイントが高いんです」
お弁当のおかずは、メインに肉や魚のどちらかを。それに、玉子焼きかゆで卵、野菜のおかず、さらに、かぼちゃやさつまいも、じゃがいもなどのいも類を必ず組み合わせるといいます。
鶏肉の煮物や玉子焼きも二段にして入れるのが、きれいに詰めるコツだそう。ごはんもおかずもたっぷり入ってずしりと重いお弁当のでき上がり。なるほど、これなら食べ盛りの高校生男子のおなかもしっかり満たされそうです。
「去年から引き続き行事もあれこれ縮小され、修学旅行も延期になってしまったんです。慣れないマスク生活で子どもながらに不便も多いだろうから、お昼の時間くらいは好きなものをたっぷり食べてほしいと思っています」
※2021年4月号掲載時の情報です

おかずの仕切りはなしでカップも最低限に。あえて、ごはんの上におかずをのせて詰めると、ごはんにも味がしみておいしい

中学生のときの塾弁当から始まり、お弁当歴は3年ほど。「いまは、だいぶ手際よくスムーズにつくれるようになりました」
「鶏のクイック中華煮弁当」のつくり方
瀬戸口さんからのメッセージ
息子へ。大好きなおかずたっぷり。部活ファイト!

メインおかずは、寝坊した朝でもサッとつくれて安心。玉子焼きはベーコンを巻くと食べごたえがアップ。
鶏のクイック中華煮

冷凍肉でもつくれる手軽さがうれしい一品。煮汁は捨てずに煮玉子に活用して。
材料(つくりやすい分量)
● 鶏もも肉 | 1/2枚(約150g) |
● A | |
・しょうゆ、酒 | 各大さじ2 |
・オイスターソース | 大さじ1 |
・砂糖 | 小さじ1 |
・八角(あれば) | 1片 |
つくり方
1 鶏肉は4等分に切る。
2 小鍋にAを入れ、鶏肉を加えて中火にかける。煮立ったら上下を返し、ふたをして弱火で6~7分煮る。
※冷凍したから揚げ用の鶏もも肉を使っても。その場合は凍ったまま加える。
※残った煮汁は煮玉子に活用しても。
〈撮影/山川修一 取材・文/結城 歩〉
瀬戸口しおり(せとぐち・しおり)
料理家。食材の持ち味を生かした家庭料理のほか、スパイスやハーブを効かせたエスニック料理も得意で、雑誌や書籍でレシピを提案している。夫と息子、保護猫の3人+1匹暮らし。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです