さまざまな薬効があり“万能薬”と呼ばれるヨモギ。沖縄に暮らすかわしまようこさんに、ヨモギチンキのつくり方を教えてもらいました。化粧水や入浴剤の材料にしたり、飲み物に加えたり、さまざまな使い方ができます。
(『天然生活』2020年8月号掲載)
(『天然生活』2020年8月号掲載)
いろんな使い方があるチンキ剤
植物研究家のかわしまようこさんに、ヨモギチンキのつくり方を教えていただきました。
ウォッカなど無臭の蒸留アルコールにひたし、有効成分を取り出したもの。
アルコールには強い殺菌力があるため、冷暗所で2年ほど保存可能です。
ヨモギチンキのつくり方

つくり方
清潔なびんに8分目ほど乾燥ヨモギを入れて、完全にひたるまでアルコールを入れます。1日1回シェイクして2週間ほどおき、きれいな布でこして完成。遮光性のある小びんやスポイトびんに入れると使いやすい。
使い方
● 化粧水として
チンキ剤の約4倍の精製水を入れ、保湿成分のグリセリンを肌にあわせて数滴加えます。敏感肌の方はチンキ剤を少なめにして、早めに使いきって。ニキビ改善や美白作用など。
● お風呂に入れて
大さじ2を目安にバスタブへ。精油と合わせて使うと香りや薬効にバリエーションが生まれる。
● 飲み物に加えて
白湯やハーブティーなどのドリンクに、5~10滴ほど入れて。エキスが凝縮されているので、多飲は控えましょう。
● その他
強い殺菌力があるので、水に数滴入れてマウスウォッシュやうがい薬に。軟膏やクリームに適量を混ぜてもよい。
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▼かわしまようこさん「和のハーブ‟ヨモギ”のお手当て」記事一覧
〈文/かわしまようこ 撮影/大城 亘〉
かわしまようこ
沖縄在住。2000年より雑草にまつわる活動を開始。教室の開催や、雑草を生かした商品を制作。著書に『草と暮らす』(誠文堂新光社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです