さまざまな薬効があり“万能薬”と呼ばれるヨモギ。沖縄に暮らすかわしまようこさんに、ヨモギのもぐさのつくり方を教えてもらいました。お灸として使ったり、お香として部屋の空気の浄化にも。
(『天然生活』2020年8月号掲載)
(『天然生活』2020年8月号掲載)
体の痛みや疲れに、ヨモギのお灸
植物研究家のかわしまようこさんに、ヨモギのもぐさのつくり方を教えていただきました。
ヨモギの葉の裏の白い毛は低温でゆっくり燃える性質があり、この毛を集めたものがもぐさ。
経絡(けいらく)の流れを改善し、免疫力や代謝を高め、痛みや疲れを和らげます。
もぐさのつくり方

つくり方
1 乾燥させたヨモギの茎を取り、葉だけを集める。

2 すり鉢で原形がなくなるまでする。時計まわりにすると効果的。

3 ざるでふるって葉の部分を落とし、残った毛がもぐさ。

4 適量を取り指でキュッとつまんで、三角の山をつくる。

使い方
火をつけた線香でもぐさに点火。一度火をつけると簡単に消えないので、近くに濡れ布巾や水を用意して、火が完全に消えるまで目を離さないこと。小皿にもぐさを置いて火をつけると、煙が部屋を浄化します。

3mmにスライスしたしょうがにのせた「しょうが灸」。おへそや手のひらの「労宮」というツボにすえると元気が出る
* * *
▼かわしまようこさん「和のハーブ‟ヨモギ”のお手当て」記事一覧
〈文/かわしまようこ 撮影/大城 亘〉
かわしまようこ
沖縄在住。2000年より雑草にまつわる活動を開始。教室の開催や、雑草を生かした商品を制作。著書に『草と暮らす』(誠文堂新光社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです