• やる気が出ない、疲れやすい。そんな不調を感じている人は、「タンパク質」が不足しているのかも? 料理家の田内しょうこさんが体力向上のために取り組んだ「朝ごはん×タンパク質」改革を紹介します。今回は五月病を防ぐための、セロトニンを増やす朝ごはんのお話です。

    セロトニンを増やす栄養素「トリプトファン」を朝ごはんに取り入れて

    幸せホルモンとしても知られる「セロトニン」という脳内物質は、ストレスを解消する効果があるといわれています。

    その「セロトニン」を体内でつくり出すためのもととなるのが、必須アミノ酸のひとつである「トリプトファン」

    トリプトファンを多く含む食材を朝ごはんに取り入れると、セロトニンの生成をサポートしてくれるらしいのです。そのトリプトファンの代表格がバナナなのだとか。

    トリプトファンとは耳慣れない成分です。タンパク質を増やそうとがんばっている朝ごはんに、複雑な要素が増えるのは困るな。というのがタンパク質朝ごはん族の正直な気持ちですが、「バナナだけでよい」といわれちょっとだけ気がラクになりました。

    バナナの豆乳スムージーなら取り入れやすそうです。

    画像1: セロトニンを増やす栄養素「トリプトファン」を朝ごはんに取り入れて

    とはいえ、バナナばかりでも飽きてしまうので、トリプトファンが豊富に含まれるそのほかの食材を調べてみました。

    <トリプトファンを豊富に含む食材>

    ●豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品
    ●チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品
    ●米・小麦などの穀類(パスタ、そばなども含む)
    ●ごま・ピーナッツ・卵・バナナ

    こうして見ると、朝ごはんに食べているタンパク質食材もたくさんで、ひと安心。タンパク質を意識しながら日々の朝ごはんをバランスよく食べていれば問題なさそうです。

    画像2: セロトニンを増やす栄養素「トリプトファン」を朝ごはんに取り入れて

    そのほか、トリプトファンの生成には太陽の光を浴びるのも重要なのだとか。「朝の散歩」というのは、歩いて朝の太陽の光を浴びようということだったようです。

    お勤めの方ならば、通勤でそれなりに朝の太陽を浴びる機会があるかと思いますが、わたしは出勤のないフリーランスゆえ、放っておいたら朝は歩かないなとバレていたようで「朝の散歩ね」と付け足されてしまったのでした。

    旬の食材を取り入れることも、ストレス解消に

    ただ、散歩なども有効だとは思うのですが、わたし個人のストレス解消には季節の食材を食べるということも実はとても重要です。

    画像: 旬の食材を取り入れることも、ストレス解消に

    なかでも、春の食材はなんとも気持ちが浮きたつのが不思議。寒い冬が終わったという喜びもあるのでしょうか。

    季節の味を取り入れる心の余裕があったと思えるのも嬉しく、春食材を食べているだけで「わたし今日もだいじょうぶ」と自信が湧いてきて、心も体も元気になってくるのを感じます。



    画像2: 五月病予防の「トリプトファン」で朝ごはん④ いちごコンポートのフレンチトースト

    田内しょうこ(たうち・しょうこ)
    「時短料理をサステナブルな知恵に」をモットーに、ゆとりを生みだすための時短の知恵を書籍や雑誌、ウェブサイトで発信。セミナーや出張教室のほか、食と暮らし、子育て関連の情報発信を行う。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』シリーズ(英治出版)、『汁かけごはん』(駒草出版)など。
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