• 野草研究家の山下智道さんに、タンポポのチンキのつくり方を教えていただきました。ウォッカで漬ければ飲用に、白ワインビネガーに付ければドレッシングなど食用に。エタノールに漬ければスキンケアの材料になります。頭皮ケア用のヘアトニックのつくり方もご紹介します。

    タンポポの成分を抽出した「タンポのチンキ」

    チンキとは、アルコールに植物を浸して成分を抽出したもの。

    飲んだり、食用する場合は、70度くらいのウォッカや白ワインビネガーを使います。

    外用する場合は、無水エタノールを使うと、タンポポの花の成分(ルテイン)をより濃く抽出することができます。

    ほか、アルコールを使わないBG(ブチレングリコール)抽出という方法もあります。

    BGは市販の化粧品にもよく使われている成分のことで、保湿力や浸透力が高い特徴があります。

    タンポポのチンキの使い方

    画像: タンポポをアルコールに漬けると脂溶性成分が溶け出し、黄色のチンキが出来上がります

    タンポポをアルコールに漬けると脂溶性成分が溶け出し、黄色のチンキが出来上がります

    ウォッカに漬けたチンキは、そのまま内服したり、白湯に5滴ほど入れて飲んでも。

    体がだるいときや、疲れを感じているときなどにもおすすめです。もちろんお酒としても楽しめます。

    白ワインビネガーチンキは、サラダやカルパッチョのドレッシングなどに。鮮やかな黄色のビネガーが、料理を華やかに演出します。

    エタノールやBGで抽出したチンキは外用に。入浴剤にするほか、クリームに数滴混ぜて使うのもおすすめです。



    画像: つくり方

    山下智道(やました・ともみち)
    野草研究家。福岡県北九州市出身。登山家の父のもと幼少より大自然と植物に親しみ、野草に関する広範で的確な知識と独創性あふれる実践力で高い評価と知名度を得ている。国内外で多数の植物観察会・ワークショップ・講座を開催。

    著書に『ヨモギハンドブック』(文一総合出版) amazonで見る 、『野草がハーブやスパイスに変わるとき』(山と渓谷社) amazonで見る 、『野草と暮らす365日』(山と渓谷社)amazonで見る など多数。

    近著に『旅で出会った世界のスパイス・ハーブ図鑑 東・東南アジア編』 amazonで見る がある。

    ●公式サイト「野草研究家 山下智道」
    https://www.tomomichiyamashita.com/
    ●YouTube:「山下智道のなんでも植物学」
    https://www.youtube.com/@tomomichi_yamashita
    ●Instagram:
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    ●X(旧Twitter):@herbtomo0901
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    『野草がハーブやスパイスに変わるとき』 (山下智道・著/山と渓谷社・刊)

    画像: 「タンポポのチンキ」と「ヘアトニック」のつくり方。道ばたに咲く野草“タンポポ”で体と頭皮を整える/野草研究家・山下智道のハーブ&スパイス紀行

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