料理研究家の荻野恭子さんが家族の朝食のため、週に数回焼いているという、簡単でおいしいオーブン要らずのパン。焼く、揚げる、蒸すなど、加熱方法を変えれば5つの種類に。気負いなく続けるコツを伺いました。今回は、「ベーグル」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2020年10月号掲載)
(『天然生活』2020年10月号掲載)
「基本の生地」のつくり方
材料

● 薄力粉+強力粉 | 150g+150g (中力粉300gでもよい) |
● 砂糖 | 小さじ1 |
● ドライイースト | 小さじ1/2 |
● 塩 | 小さじ1/2 |
● ぬるま湯(30~40℃) | 1カップ |
● 植物油 | 大さじ1 |
● 打ち粉(強力粉) | 適宜 |
つくり方
1 ポリ袋に、薄力粉、強力粉を合わせる。

2 続けて、発酵をうながすため、ドライイーストと砂糖を加える。

3 全体を混ぜる。袋の口をひねって閉じ、もう片方の手で底をポンポンと叩くようにすると、粉をふるいにかけて混ぜたことになる。

4 30~40℃程度のぬるま湯に塩を加えて溶かし、3の袋に入れる。塩には生地をモチモチさせる効果がある。

5 袋の角に生地を寄せ、底から手で揉むようにして混ぜ合わせ、かたまりになったら油を加えさらに混ぜる。油には生地をまとめる効果がある。

6 そのまままな板などの上にのせ、粉っぽさがなくなるまで揉み込むようにしてよく混ぜる。

7 口を下にしてバットなどにねかせ、室温に30分~1時間おき、生地がぷっくりするまで1次発酵させる。

8 袋を裏に返して、生地を取り出す。べたつくので、手に打ち粉をつけて生地にまぶし、袋から生地を剥がすようにするとよい。

9 台に打ち粉を多めに広げて生地を出し、まぶしながら生地をまとめる。生地を円に広げて、包丁などで8等分に切り分ける。

10 打ち粉をまぶしながら手の中で包むようにして丸める。

<料理/荻野恭子 撮影/公文美和 スタイリング/竹内万貴 取材・文/吉田佳代>
荻野恭子(おぎの・きょうこ)
料理研究家。東京生まれの江戸っ子。ロシアをはじめ、ユーラシア65カ国を訪れ、家庭料理を研究。『ビーツ、私のふだん料理』が扶桑社より復刊。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです