当て布で簡単パッチワーク
擦り切れたり、穴があいてしまったデニムやチノパンなどは、当て布をしてお直しします。
一番手軽なのは、はぎれを上から縫いとめるだけの方法。
穴より少し大きなサイズのはぎれを待ち針でとめ、3~5mmほどの「並縫い」を、7mm間隔でランダムにステッチするだけ。
パンツや袖など筒状になっている部分には、裏に下敷きやすべらかな石ころをあてておくと縫いやすいですよ。

穴があいてしまった服はパッチワークでお直しを。色や縫い目を工夫するのも楽しい
少し慣れてきたら、裏からはぎれを当てて直す方法にもチャレンジしてみましょう。
穴の後ろ側にはぎれをあてがい、はぎれの周りをぐるりと一周、細かめに「並縫い」。
さらに、穴のきわの部分を内側に折り込みながら「まつり縫い」をしてはぎれにとめてください。
穴の周りの糸がほつれている場合は、あらかじめカットしておくと縫いやすいです。
ステッチ糸は生地になじむ色合いはもちろん、あえて差し色であしらっても素敵。はぎれとの色合わせも楽しんでいます。
この手法を使って布小物をつくることもできます。
私は使い古した手ぬぐいを何枚か重ね、はぎれをあてがって手ぬぐいごとチクチク。
全面を「並縫い」するだけで楽しいコースターになりますよ。

使い古した手ぬぐいがコースターに変身
〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。
現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。
ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
インスタグラム:@minowa_mayumi
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