(『天然生活』2024年7月号掲載)
少しずつ集めた「かご」は見せる収納に大活躍
大小さまざまな古い行李(こうり)や、市場かごなどを上手に収納に生かしている三倉佐和さん。
「かごに限らず容器や箱ものが好きで、雑貨店や古道具屋さん、旅先でふらりと訪れた蚤の市などで手頃なものを見つけると、ついつい連れて帰ってきてしまいます。買って満足してしまいがちなのですが、器と同様に使ってなんぼと思い、古いものはガシガシ洗って、あれこれ場所を入れ替えては用途を決めて使うようにしています」
いまの住まいは20年ほど前に引っ越し・リノベーションした一軒家。つくり付けの家具もあって気軽に模様替えできないけれど、かごなら配置を変えたり用途を変えたりしてちょっとした気分転換ができると話します。
「飽き性なうえにずぼらなので、しまい込むとひとたびも使わなくなってしまうんです。なのでもっぱら見える収納に。シャビーシックやカントリー調なものにひかれた時期もありましたがいまはこの雰囲気に落ち着いています。家族には『またかごを買ってきた』と笑われますがそれにもめげず、かごのある暮らしを楽しんでいます」
三倉さんの「かご使い」5つのアイデア
三倉さんの「かご使い」1
【ダイニング】かごを組み合わせてストックをすっきり収納

ダイニングの奥に位置するスペースに棚板を付け、オープンタイプの収納棚に。ワインや調味料、食品のストックとして活用している。
「キッチンのスペースが足りないことと、しまいこむと量を把握できなくなるので、この形になりました」
行李や持ち手付きのかごを組み合わせた収納は、驚くほどぴったり。中身がわかるよう布やふたはしないのが三倉さん流。

三倉さんの「かご使い」2
【キッチン】作業台の下のワゴンにはユニークなかごを並べて

シンク下スペースのワゴンにもかごを多用。釣りで使う「びく」にはシンクの水きりネット、持ち手付きのかごにはジッパー付き保存袋を入れて。
「使う場所の近くに、出し入れしやすいことを意識して置いています」
冷蔵庫横の水筒入れは春~秋の期間限定でこの位置に。
「人数が多いので水筒も数が多くて。だれでも自分で用意できるよう、この形に落ち着きました」

〈撮影/近藤沙菜 取材・文/結城 歩〉
三倉佐和(みくら・さわ)
服飾の専門学校を卒業したのち会社員に。夫と3人の子の5人家族。創意工夫をしながら日々の暮らしを楽しんでいる。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです