夏野菜で体の熱を取り、水分補給を
暑さが続いて体がばててくるころです。
この時期は、体の熱と湿気を出して、水分を補給し、胃腸を整えましょう。
夏野菜の多くは体の熱を取り、水分を補給します。
冷たいものがおいしい時期ですが、胃腸に負担をかけるので極力控えめに。
温かく、消化の良いものもいただくようにしましょう。
ミキサーで簡単につくれる、夏の薬膳スープ

今回は、トマトと豆腐をミキサーにかけてつくる簡単な「すりながし」を紹介します。
トマトは、体の熱を取り、水分を補給します。
豆腐は、良質なたんぱく質であり、体の熱を取り、胃腸を整えます。
冷たくするとおいしいですが、キンキンに冷えたものは胃腸に負担をかけるので、自然な冷たさでいただきましょう。
最後の仕上げに、おなかをあたためてくれる黒こしょうを散らして。
「トマトと豆腐のすりながし」のつくり方

材料(2人分)
● トマト | 1個 |
● 絹ごし豆腐 | 1/4丁 |
● 水 | 約100mL |
● 塩 | 適量 |
● 黒こしょう | 適量 |
つくり方
1 トマトは横半分に切って種をとりのぞく。

2 ミキサーにトマトと絹ごし豆腐、水を加えて撹拌する。塩を加えて味をととのえる。

3 器に注ぎ、黒こしょうをふる。
荒木 典子(あらき・のりこ)
料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。
現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。
インスタグラム:@aranoric
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