• 東京から北海道へ移住を決めた「あたらしい日常料理 ふじわら」の藤原奈緒さん。今ある肩書きにとらわれず、自分らしく軽やかに生きる。人生の転機を迎え、あたらしい自分に出逢っていく冒険の日々を綴ります。今回は、北海道の移住先・長沼町での“初めての家づくり”について。

    ディティール選びは納得のいくまで

    長沼の家はもとの家主のDIYにより6割方できていた家をリノベーションしました。もともとの家と間取りを土台に、最初にしたことは、どんなふうに暮らすかを想像して、必要な間取りを決めること。

    画像: ディティール選びは納得のいくまで

    以下、こんなふうにわが家の改装は進んでいきました。

    間取りを変える

    ①トイレの場所を移動する
    将来料理教室と2階をギャラリーにしたい、と思っている場所なので、パブリックなスペースとプライベートなスペースを分けることが必要で、いちばん奥にあったトイレを動かせばそれが叶いそうでした。

    ②収納をどこに作るか
    片付け、実は苦手です。なので、ごちゃつきやすいものの置き場を決めました。最初に考えたのはクローゼットだけでしたが、最終的にワークスペース、洗濯機、冷蔵庫とその収納もうまく隠れるかたちになり、家の中で見せる部分と見えなくていい部分が分けられたことが自分にとってとてもよかった!

    画像: トイレやクローゼット、大きな家具は、間取りに合わせて縮小して配置を検討しました

    トイレやクローゼット、大きな家具は、間取りに合わせて縮小して配置を検討しました

    あきらめた

    ①薪ストーブ
    →当初、家と一緒に譲ってもらうリストに入っており、憧れたものの、ものぐさな自分には現実的じゃないと判断。

    ②大きなパントリー
    →増築部分をパントリ―にしたい、と思っていたものの、構造的にないほうがよい、となり撤去。

    ③(かわいい)煙突
    →安全面や雨じまいのリスクなどを考慮してこちらも撤去。

    ④ボイラーを大きいものにする
    →寝室とユーティリティ部分にヒーターがなく冬の寒さを懸念するも、予算オーバー。既にあったボイラー+スポット暖房で対応。

    ⑤塗り壁
    →質感ある漆喰なども考えましたが、こちらも予算オーバー。トーンを統一し、品のいいベージュのペンキを塗ってもらうことに。

    外装とそのまわり

    北海道での暮らしは、冬をあたたかく快適に過ごすことが最優先。なので、外装のことはほぼ悩まず、大工さんの誘導のもとにサクサク決めました。断熱を入れるには壁は板を張るのが現実的、北国の暮らしにフィットしておしゃれなドアはこれしかない。などというふうに。

    キッチンの窓は少し大きかったので小さくし、古かった2階の窓もはめこみの窓に。洗面所にあった窓は微妙な位置にあったので、冬の寒さも考慮してなくしました。

    画像: 小さくリサイズしたキッチンの窓。気に入っている

    小さくリサイズしたキッチンの窓。気に入っている

    画像: 中からはこんなふう。道具をしまいながら、美しく飾れるスペースに

    中からはこんなふう。道具をしまいながら、美しく飾れるスペースに

    同時にガスや水道などの配線の必要なもののざっくりした配置を先に決めました。トイレ、洗面、キッチンの配置。電気は電気屋さんのご厚意で、場所と個数を現地で確認させてもらえて、これは本当にありがたかったです、、、!



    画像: 撮影/伊藤徹也

    撮影/伊藤徹也

    藤原 奈緒(ふじわら・なお)
    料理家、エッセイスト。“料理は自分の手で自分を幸せにできるツール”という考えのもと、商品開発やディレクション、レシピ提案、教室などを手がける。「あたらしい日常料理 ふじわら」主宰。考案したびん詰め調味料が話題となり、さまざまな媒体で紹介される。共著に「機嫌よくいられる台所」(家の光協会)がある。
    インスタグラム:@nichijyoryori_fujiwara
    webサイト:https://nichijyoryori.com/

    家庭のごはんをおいしく、手軽に。「ふじわらのおいしいびん詰め」シリーズは、オンラインストアと実店舗・全国の取扱店にて販売中。https://fujiwara.shop/


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