(『手作りトルティーヤから極めるタコス』より)
Tacos de pulpo a la plancha
タコのタコスのつくり方

丸山さんのメモ
海沿いの地域や都市部のシーフード専門のタコス屋さん(タケリア)でも欠かせない人気メニュー。素朴な屋台から洒落た店まで、幅広く支持されています。味付けは地域や店によってさまざまですが、ここでは茹でダコにスパイスとにんにくで下味をつけ、香ばしく焼き上げるシンプルなスタイルに。
材料(6~7個分)
● 茹でダコの足 | 3本 |
● にんにく | 1片 |
● ライム果汁 | 小さじ2 |
● レッドペッパー | 小さじ1/3 |
● クミンパウダー | 小さじ1/4 |
● オリーブオイル | 大さじ1 |
● 塩、黒胡椒、タヒン | 各適量 |
● トルティーヤ | 6~7枚 |
タヒンについて
屋台でもよく見かける唐辛子。ライム、塩を合わせた辛くて塩辛く酸っぱい調味料。メキシコでは果物や野菜にふったり、ドリンクの縁につけたりと使い方もいろいろ。
つくり方
1 タコは2~3等分に切る。太い部分は縦半分に切る。にんにくはみじん切りにする。
2 タコにライム果汁をかけ、レッドペッパーとクミンパウダーをふって軽く混ぜ、10分ほど置く。
3 フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて加熱し、弱火で炒める。香りが立ったらタコを加えて強火で両面を1~2分ずつ香ばしく焼き、塩と黒胡椒で味を調える。
4 温めたトルティーヤにのせ、タヒンをふる。
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紫玉ねぎのマリネ、ライム
酸味のある紫玉ねぎのマリネが香ばしく焼いたタコと好相性。タヒンをふれば、ほんのり辛くて後を引く味になります。
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本記事は『手作りトルティーヤから極めるタコス』(グラフィック社)からの抜粋です
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メキシコ屋台の定番と家庭の味「タコス」現地のリアルな味を再現した初のレシピ集!
メキシコが産んだ世界中で愛されている、メキシコ料理のファーストフード的存在の“タコス”。そのおいしさの要はメキシコ人のご飯的存在でもあるトルティーヤ。「トルティーヤがなければ、ご飯にならない!」そう語るほど、メキシコ人にとってトルティーヤは大事な存在です。本書は本場のトルティーヤのつくり方から、その上にのせるおかず的存在の具材、さらにおいしさの振り幅をぐんと広げるサルサ(ソース)、グアル二シオネス(トッピング)なども紹介。あまり知らなかったメキシコの食文化、風土をレシピとともに楽しめる、今までになかった一冊です。

丸山久美(まるやま・くみ)
料理家。スペイン家庭料理教室「mi mesa」主宰。アメリカへ留学後、ツアーコンダクターとして世界各国を回る。1986年からスペイン・マドリードに14年在住。家庭料理をベースにしたスペイン料理を学び、中南米料理への造詣も深い。『バスクの修道女 日々の献立』『バスクの修道女 畑と庭の保存食』『家族や友だちと囲んで楽しむ。スペイン家庭料理 本場のパエリア 決定版』(すべてグラフィック社)など著書多数。
インスタグラム:@maruyama_kumi