早めの「手当て」で健やかに
どこかおかしいな、なんとなく調子が悪いな、と思う段階でこまめに「対処する」。
自分の体が発する小さな声に耳をそばだてて、その都度対処することを身につけておけば、慢性化したり症状がひどくなることはだいぶ防げるような気がします。
もちろん、症状がひどくなった際には医学の助けも必要です。が、ふだんから自分の体をいたわることを習慣にしていると、無理をせず早めに休むこともできるはず。
本来、体がもつ治癒力はどんな薬にも勝る力があるといわれますが、忙しさのあまり自分の体の悲鳴をなかったことにしていると、取り返しのつかないことになりかねません。かえって治療に時間がかかり、結果として全体のパフォーマンスが下がってしまうことだってあります。
わが家は早めの用心と手当てで、おかげさまでこの20年ほど、家族全員大きな病気をすることなく健やかに過ごせてきたように思います。
特別な材料や道具がなくても家で気軽にできる「手当て」。みなさんもぜひ取り入れてみてくださいね。

さて、次回も引き続き、暮らしの工夫をお届けします。自分で手軽にできる住まいのメンテナンスやDIYなど、「住居についての工夫」をお届けします。お楽しみに!
〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。
現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。
ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
インスタグラム:@minowa_mayumi
voicy:FU-KOなまいにちラジオ
* * *