実は、海外のお菓子に似ているブラックトルマリン
菅沼 と、さらに謎が深まるばかりの第7回でした。
川添 カメラマンの星さん、今回のブラックトルマリンはどんな印象ですか?
星 お菓子に似ているな~と思って撮ってました!
菅沼 えっ!?
川添 お菓子!?
星 ニュージーランドとかスウェーデンに、似たような筋が入った棒状の真っ黒いお菓子があるんですよ!
川添 それサルミアッキですか? 北欧のお菓子で「タイヤを食べてるみたいな味」っていわれるやつです。
菅沼 (ネットで調べながら)このことですかね?「リコリス菓子」っていうのがあるみたいですね。
星 それです! 似てますよね!

ハリボー社のリコリス菓子。真っ黒くて筋があるところが、確かにブラックトルマリンと似ています(ウィキペディアより転載。撮影/ Pikaluk)
川添 リコリス菓子はめっちゃまずいって書いてありますね。
星 慣れるまでまずいです! 食べれば食べるほどクセになる感じで。どんな味かというと……、タイヤです!
川添 やっぱりタイヤなんですね。サルミアッキと同じじゃないですか。あっ、サルミアッキもリコリス菓子なんですね。リコリスって何なんでしょうね。
菅沼 甘味のあるハーブです。日本では「甘草(カンゾウ)」とも呼ばれています。リコリス菓子は、ニュージーランドのスーパーで売っているみたいですね。「漢方薬に抵抗がない人なら次々と食べたくなる味」だそうです。
星 はい、みんな食べてました! ニュージーランドにはマーマイトとかベジマイトとか、そういうクセになるものが多いんですよね!
川添 ベジマイトって何ですか?
菅沼 ビール酵母が原料の発酵食で「世界一まずいジャム」って書いてありますね。
星 パンに塗って食べるんです!
川添 ジャムっぽい……、いや、記事を短くするつもりが、またも長くなってしまったので、今回はこの辺で……。
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<撮影/山川修一 参考文献/『楽しい鉱物学』『楽しい鉱物図鑑』(ともに、堀 秀道・著、草思社・刊)、『岩石・鉱物・化石 DVDつき(小学館の図鑑NEO 18)』(荻谷 宏、門馬綱一、大路樹生・監修、小学館・刊)>