体にこもった熱をとってくれる「スベリヒユ茶」
スベリヒユを手軽に楽しむ方法のひとつが「スベリヒユ茶」。
お茶の淹れ方は、お湯を注ぐ方法と煎じる方法がありますが、煎じると味が濃くなるので、初めての方はハーブティーのようにお湯を注いで飲むのがおすすめです。

左)お湯を注いだもの、右)煎じたもの
ほうじ茶を少し濃くしたような味で、利尿や消炎、解毒、解熱などに効果があるといわれています。
体にこもった熱をとる作用が期待できるので、暑い時季にもおすすめです。

スベリヒユの煎剤(煎じたお茶)は飲用のほか、外用にも使えます。
保湿力があるので、化粧水や美容液の材料としても使うことができます。
「煎剤」とは
時間をかけて(30分くらい)煮出し、成分を抽出する方法。実・樹皮・茎・根など、堅い部分の成分の抽出に適しています。抗酸化物質であるポリフェノールや、脂溶性の成分も抽出することができます。
次回はスベリヒユの煎剤やチンキを使った美容液のつくり方をご紹介します。どうぞお楽しみに!
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山下智道(やました・ともみち)
薬草研究家。福岡県北九州市出身。登山家の父のもと幼少より大自然と植物に親しみ、野草に関する広範で的確な知識と独創性あふれる実践力で高い評価と知名度を得ている。国内外で多数の植物観察会・ワークショップ・講座を開催。
著書に『ヨモギハンドブック』(文一総合出版) amazonで見る 、『野草がハーブやスパイスに変わるとき』(山と渓谷社) amazonで見る 、『野草と暮らす365日』(山と渓谷社)amazonで見る など多数。
近著に『旅で出会った世界のスパイス・ハーブ図鑑 東・東南アジア編』 amazonで見る がある。
●公式サイト「野草研究家 山下智道」
https://www.tomomichiyamashita.com/
●YouTube:「山下智道のなんでも植物学」
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野草研究家・山下智道がアジア各地を旅して出会った風変わりでエキサイティングな植物たちを写真で案内する、新感覚のスパイス・ハーブ図鑑。
ネパール、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、台湾、韓国の7つの国で親しまれている香辛料、香草、薬草、野菜、果物、藻類などを、現地での様々な用途や日本で見られる近縁種とともに150種以上紹介。
植物を使った料理や製品、旅情あふれるマーケットや野山の風景も満載。