• 英国のハーバリストはハーブを使って体や心を整えるだけでなく、ハーブ療法を通してさまざまなメッセージを発信しています。ハーブがあるすこやかな日々、そしてその先にある何を伝えようとしているのでしょうか。本記事では、ハーバリストの石丸沙織さんが英国で出会った素敵なハーバリストたちをご紹介します。今回は、水上に浮かぶボートを拠点にハーブ療法を行う、メリッサさん。その活動はボートの診察室から地域のコミュニティへ、さらには、フランスの難民キャンプでの治療など、社会的な活動にまで広がっています。

    ボートの中はハーブに囲まれたワクワクする空間

    早速、ボートの中におじゃましてみると、壁一面の棚にはアルコールにハーブを漬け込んだチンキのボトルやドライハーブが並び、小さなキッチンが備え付けられています。

    ボート内は、リビングルームが診察のスペースとなり、壁板を倒せばテーブルになりワークショップスペースに、棚にカバーをすればハーブショップにも早変わりします。船ならではの丸い窓から覗く風景が気分を盛り上げてくれ、ワクワクする空間です。

    画像: ボートの窓から外を臨む

    ボートの窓から外を臨む

    窓辺では、アップルサイダービネガーにジンジャーとハチミツを加えた「オキシメル」というレメディをつくっていました。

    コニャックでも入っていそうな船舶用のガラス瓶ですが、船が小さく揺れるたびにゆっくりかき混ぜられ、おいしく出来上がるそうです。

    画像: ジンジャーを使ったサマードリンク(暑い日には、炭酸水で割ってハーブを浮かべて飲むのがおすすめだそう)

    ジンジャーを使ったサマードリンク(暑い日には、炭酸水で割ってハーブを浮かべて飲むのがおすすめだそう)

    天気がよい日には、デッキのテーブルでハーブレメディづくりのワークショップをすることもあるそうです。

    画像: 船のデッキにテーブルを広げてワークショップをすることも

    船のデッキにテーブルを広げてワークショップをすることも


    〈撮影・文/石丸沙織 写真提供/メリッサ・ロナルドソン〉

    石丸沙織(いしまる・さおり)
    英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。

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    『ハーブレッスンブック』(石丸沙織・長田佳子・著/アノニマ・スタジオ・刊)

    画像: ハーバリストを訪ねて、英国へ。ロンドンの運河に浮かぶ「ボートクリニック」でハーブ療法を行う、メリッサ。広がる取り組みはフランスの難民キャンプ支援にも/ハーバリスト・石丸沙織さん

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    メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。

    ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。

    ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。



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