ハレの日であっても、普段通り過ごす
こんにちは、写真と文の七緒です。
おかげさまで連載2年目を迎えました。2026年も忙しい中でも、一緒に心地よい方をまなざせたら嬉しいです。

今年のお正月は、光と緑の家でのんびり過ごしました。帰省しなかったのは、4歳の息子の体調を踏まえた消極的な理由でしたが、最適解と言い切れるほど、心地よい時間でした。
鎌倉は観光地のため、年末年始もお店はほぼ営業しており、神社や寺も数多くあります。それでいて家の近くはいつも通り静か。人混みにさらされることなく初詣に行ったり、味噌を仕込んだり、海や山で遊んだり。
実は昔からお正月が苦手でした。ハレの日特有のムードになじめず、どっと疲れてしまって。今の私は「ハレの日でも日常を過ごす」が、しっくり来るようです。
小さな違和感をとりこぼさないことも、心地よさをまなざす上で大事な気がします。
部屋の中に自然を取り入れること

と、そう思えたのも、居心地良い家があったから。引き続き、セルフケア視点の心地よい住まいについて考えてみます。
さまざまなセルフケアの知恵がありますが、家を心地よくすることに勝るものはありません。だって家は暮らしの土台。部屋がぐちゃぐちゃなのに、ハーブティーを飲んでも、心は忙しないままかもしれません。
前回の「庭と暮らしがめぐりあう」に加えて、もう一つ大事にしていることは「部屋に自然のものを取り入れること」。
愛用アイテムも細かくご紹介したので、ぜひお楽しみください〜!
① 建具や家具は自然素材を選ぶ
無垢の床、漆喰の壁、植物模様の入ったガラス窓…。光と緑の家の建具はほとんどが自然素材。玄関をがらがらと開け、一歩入った瞬間に森に足を踏み入れたときのような安らぎを感じます。

リビングから玄関を眺めました。扉は木とガラス、壁は漆喰。ちなみに右側は仕事部屋です
自然素材ゆえに木が伸縮して、冬は鍵が締まりづらかったり、シロアリの恐怖と戦ったりもしますが、手がかかることは手間をかける喜びにつながります。自然のゆらぎをおおらかに受け止め暮らすのも、案外悪くないものです。

くるみのテーブルは国産無垢材を扱う『キシル』で購入
家具も自然素材のものが揃っていきました。
ダイニングテーブルはくるみの木、照明はガラスや和紙。
ニッチですが、風呂ふたもプラスチックから杉板に替えたことで、隅ににじむカビとの戦いに終止符が! 豊かな木の香り、手触りともに心地よくおすすめです。
② カーテン代わりに布を活かす

鎌倉の由比ヶ浜にある『CHECK&STRIPE』で選んだ布をカーテンとして愛用
家にカーテンはありません。引っ越し当初は当たり前に「カーテンどうしよう?」と探していたのですが、幅や丈が予め決まっていたり、自然素材でないものも多く、既製品に合わせる不自由さを感じました。
そこで試しに手持ちのコットン布をフックで吊るしたところ、とっても楽でかわいい。寸法も自由に選べて、色柄もカーテンとは桁違いのバリエーション。
洗いやすく、季節や気分に合わせて布を変えたり重ねたり。カーテンよりお手頃価格なのもうれしいポイントです。

洗面所の仕切りは『Orné de Feuilles』の「オリジナル・パッチワークマルチクロス」。ポジャギをイメージしたデザインにときめきます

メルカリで出会ったカンタキルトを遮光カーテン代わりにも

IKEAのカーテンフックで吊るすだけ。とても簡単!
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自然が身近にあったとしても、慌ただしく思考優位に過ごす日はあります。けれど部屋に自然を散りばめることで、ふとした瞬間に肩の力が抜けたり、頑張りすぎる自分をゆるめてくれる気がします。
大きなことじゃなくていいのです。マグカップに野花を活けてテーブルに飾る…そんな小さなことで100点満点!
2回にわたり、セルフケア視点の心地よい住まいをご紹介しました。
実は光と緑の家は賃貸なんです。いつか家をゼロから作ってみたいな、なんて楽しい妄想を最近はふくらませています。
〈撮影/星 亘(1枚目:七緒) 文/七緒〉

七緒(なお)
写真と文。「毎日も人生も、心地よく」というテーマで、鎌倉山の麓に暮らしながら、心とからだが楽になるセルフケアの知恵を届けている。ラジオ「心地よく聴く、セルフケアジャーニー」も好評。著書3冊、1児の母で、植物療法士としても学びを深めている。
インスタグラム:@naotadachi
Podcasts:心地よく聴く、セルフケアジャーニー
note:https://note.com/naotadachi



