ハーブロスから考える、持続可能なハーブ療法とは

ハーブ栽培について話すビギータ
ハーブを栽培している背景には、植物を無駄にしないことも挙げられます。聞きなれない言葉かもしれませんが、使い切れないまま処分されてしまうフードロスならぬ、「ハーブロス」が近年問題になっています。
ハーブ療法のサステイナブルな実践をしていくためには、ハーブの循環や栽培される環境が守られることが大切です。
日ごろ使っているハーブがどこから来たのか、考えてみたことはあるでしょうか。国産や地元のものなのか、それとも遠く離れた国から運ばれてきたものなのか。野生ハーブなのか、栽培されたハーブなのか。引公正な賃金が支払われて収穫されたものなのか。絶滅危惧種ではないか、入手しやすいものなのか。
どんなハーブを購入するにしても自然への影響があり、巡り巡って自分自身の健康に影響するとも考えられます。自らの手でハーブを栽培することは、必要な分だけ育て、無駄なく使っていく第一歩でもあります。
栽培方法によって自然にどのような影響を与えるのかを考えるきっかけにもなるでしょう。必要なすべてのハーブを育てることは難しいことですが、次の世代に伝えていきたいハーブ療法のあり方を、ビギータはハーブ栽培を通して伝えています。

花盛りのハーブガーデン
ビギータの取り組みは、自らが使っているハーブの供給源について見直すきっかけとなりました。サステイナブルなハーブ療法とはどのようなものなのでしょうか。
たとえば、無農薬や自然農法で栽培されたもの、環境に配慮して採取された野生のもの、フェアトレードで取引されたもの、そして国産や、よりローカルなものなど、さまざまな選択基準があります。
まずは、そうした背景を考えながらハーブを選ぶことから始めてみたいと思います。
Bergitte McGovern(ビギータ・マックガヴァン)
英国メディカルハーバリスト(英国メディカルハーバリスト協会会員)、ITECアロマセラピスト
https://herbsbybee.co.uk/
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▼石丸沙織さん「英国のハーバリスト」そのほかのお話はこちら
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17813948
〈撮影・文/石丸沙織 写真提供/ビギータ・マックガヴァン〉
石丸沙織(いしまる・さおり)
英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。
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メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。
ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。
ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。





