• 英国のハーバリストはハーブを使って体や心を整えるだけでなく、ハーブ療法を通してさまざまなメッセージを発信しています。ハーブがあるすこやかな日々、そしてその先にある何を伝えようとしているのでしょうか。本記事では、ハーバリストの石丸沙織さんが英国で出会った素敵なハーバリストたちをご紹介します。今回は、自分で栽培したハーブで治療を行っている、ビギータさん。近年ではハーブロスも問題になっており、必要な分だけ栽培し、無駄なく使う彼女の姿は、次世代に伝えたい持続可能なハーブ療法の在り方です。

    オックスフォード大学の美しい植物園へ

    広大な敷地に息を呑むような美しいハーブガーデンをもつビギータ・マックガヴァンさん(以下、ビギータ)をイングランド・ウィットチャーチに訪ねました。ロンドン・パディントン駅から列車に乗り込み一路ウィットチャーチへと思っていたら、オックスフォードでの途中下車を勧められました。

    ビギータは、南アフリカで植物学を修めた経歴を持ち、ロンドンにある王立植物園キューガーデンで働いていたこともあります。そんな彼女のおすすめで、1621年設立という長い歴史をもつオックスフォード大学附属植物園に立ち寄りました。

    画像: オックスフォード植物園にて

    オックスフォード植物園にて

    植物園に回らされた古い石壁をつたう植物を見上げ、噴水をぐるりと巡り、ベンチに腰掛けてひと休みする。どの風景を切り取っても美しい植物園でした。

    ハーブを紹介する一角では、英国における17世紀と現代のハーブ療法、さらに世界各地の植物療法が比較できるように、植物が植え込まれていたのが興味深いところでした。

    そこから、列車を乗り継ぎ、ウィットチャーチへ。ここはイングランドとウェールズの国境に位置する古い街で、教会や古い街並みを見て回まわると古くは1622年創業の看板を掲げた宿がありました。

    画像: ウィットチャーチの街並み

    ウィットチャーチの街並み

    チャリティーショップを巡ると、この地方のアンティークの陶器が並んでいて、昔の人々の生活の中でどのようにハーブが活用されていたのか、想いを馳せてしまいます。そして、街の外れにあるビギータの自宅兼ハーブクリニックを訪ねました。

    ビギータはここで、ハーブ栽培をしながら、ハーブ療法の自給自足を促す活動をしています。ビギータは大学でクラスメイトだったこともあり、数泊滞在し、じっくりとハーバリストの日常生活を体験させていただきました。

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    ▼石丸沙織さん「英国のハーバリスト」そのほかのお話はこちら

    https://tennenseikatsu.jp/_ct/17813948


    〈撮影・文/石丸沙織 写真提供/ビギータ・マックガヴァン〉

    石丸沙織(いしまる・さおり)
    英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。

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    『ハーブレッスンブック』(石丸沙織・長田佳子・著/アノニマ・スタジオ・刊)

    画像: 本場イギリスのハーバリストを訪ねて。豊かな自然の中でハーブを「自給自足」ウィットチャーチ在住・ビギータが取り組む“サステナブル”なハーブ療法/ハーバリスト・石丸沙織さん

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    メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。

    ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。

    ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。



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