• 以前から興味があった薬膳の世界を勉強し、国際中医薬膳師の資格を取得した料理家のワタナベマキさん。日々に取り入れやすい薬膳的食事の工夫6つを伺いました。調理法や味つけ、ドリンク、おやつなど。意識の変化と少しの工夫で、「なんとなくの不調」や疲れやすさを改善できるかもしれません。
    (『別冊天然生活 心と体が若返る小さな習慣2』より)

    ワタナベマキさんの“薬膳的食事”の工夫6つ

    薬膳的食事の工夫1
    季節に沿って五臓をいたわる

    画像: 秋の献立。体を温める鶏肉の紹興酒蒸し、乾燥にいいれんこんのスープとかぶのマリネ

    秋の献立。体を温める鶏肉の紹興酒蒸し、乾燥にいいれんこんのスープとかぶのマリネ

    春は「肝」、秋は「肺」など薬膳では季節を5つに分け、五臓との関わりで考えます。

    「季節に沿って、対応する臓器を意識した食材選びや味つけ、調理法で体を整えることを大切にします。たとえば、秋の五臓『肺』は乾燥が大の苦手。体を潤す食材として、れんこんやかぶなど白い食材やはちみつなどを取り入れるようにしています」

    画像: はちみつはマリネなどで活用

    はちみつはマリネなどで活用

    薬膳的食事の工夫2
    「気血」を補うだし素材を毎日使う

    画像: 伊豆下田「山田鰹節店」のかつおの削り節と香川・観音寺「やまくに」の大羽いりこを愛用。高品質でだしがらもおいしく食べられる

    伊豆下田「山田鰹節店」のかつおの削り節と香川・観音寺「やまくに」の大羽いりこを愛用。高品質でだしがらもおいしく食べられる

    薬膳的に大切とされるのが、「気」(体を動かすエネルギーや動力源)と「血」(西洋医学の血とほぼ同じ、酸素や栄養、老廃物を運び、精神活動を支えるもの)。

    かつお節の原料・かつおと、いりこ(煮干し)となるかたくちいわしは、 どちらも「補気 (気を補う)」「補血(血を補う)」素材。味噌汁や料理のだし汁として活用すると、 無理なく「気」と「血」を取り入れられます。

    薬膳的食事の工夫3
    季節ごとに食を進める「仕込みもの」を

    画像: 酒粕と味噌を1:1で混ぜた漬け床に、ガーゼに包んださけを1~3日漬ける。ガーゼから取り出し、グリルでこんがりと焼く。さけのほか、たらやすずき、さばなどもおすすめ

    酒粕と味噌を1:1で混ぜた漬け床に、ガーゼに包んださけを1~3日漬ける。ガーゼから取り出し、グリルでこんがりと焼く。さけのほか、たらやすずき、さばなどもおすすめ

    薬膳の知識を生かし、季節の不調を解消してくれる仕込みものや保存食をつくっているというワタナベさん。

    暑い夏には体を上手に冷まし、食欲増進を促す郷土料理「だし」をよくつくったそうですが、秋が深まって朝晩の冷えを感じるようになったら、胃腸を温めてくれる酒粕の出番。漬け床を仕込み、肉や魚を漬けて楽しんでいます。

    本記事は『別冊天然生活 心と体が若返る小さな習慣2』(扶桑社)からの抜粋です

    〈撮影/山川修一 取材・文/田中のり子〉

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    『別冊天然生活 心と体が若返る小さな習慣2』(扶桑社)|amazon.co.jp

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    ワタナベマキ(わたなべ・まき)
    雑誌や書籍、広告、テレビ、webなど多方面で活躍。日々の食事に役立つシンプルレシピから、旅先で出合ったエスニック料理まで得意料理は幅広い。著書に『梅干しは万能調味料』(主婦と生活社)、『あたらしいみそおかず』(文化出版局)など。



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