(『天然生活』2025年5月号掲載)
家の中でも、庭にいるように深い呼吸ができる居心地のよさ
ガーデンデザイナーの吉谷桂子さんに、緑に囲まれたキッチンを見せていただきました。

キッチンとベランダをつなぐためにつくった南に面した大きな窓。ここから巣箱に来る小鳥たちを眺めたり、窓を開けてベランダに植えたハーブをさっと摘んだり。木の影も美しく映る
ベランダとつながるように壁紙もカーテンも選び、動植物モチーフの陶器や絵画も飾られています。内と外の境界が曖昧で、どこにいても庭にいるように深い呼吸ができる居心地のよさです。

ロンドンやプロヴァンスの蚤の市で求めた飾り皿。緑色に合うように選んだ壁紙とも、よく調和している
「自然に触れると免疫力が上がるという研究結果もありますし、葉に触ったりにおいをかいだり、風に揺れる葉音を聞くだけでいやされます。病気や害虫に強いなど育てやすい植物はありますが、好きなものを選んで植物と暮らす喜びを感じてほしいですね」

キッチンにはサッと使えるハーブやねぎの水挿しや、無機質の土ものを。有機質の土は害虫の心配もあるため避けたほうがいい

家の中でグリーンを堪能するなら陶器の活用も。置きものや器、ピッチャーで緑のグラデーションをつくる
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▼吉谷桂子さん「植物と暮らす楽しみ」
〈撮影/柳原久子 取材・文/長谷川未緒〉

吉谷桂子(よしや・けいこ)
広告界でデザイナーとして活躍後、1992年に渡英、本場のガーデニングを学ぶ。帰国後、テレビや雑誌、講演など幅広く活動し、多くの造園を手がける。現在、東京都立代々木公園にて、「ロングライフ・ローメンテナンス」を目標に、実験的要素が含まれた「the cloud」の庭づくりを行っている。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです






