• 「カフェロッタ」元オーナーでエッセイストの桜井かおりさんの著書『パリを持って帰ろう』の出版を記念したトークイベントが、東京・青山のNHK文化センターにて開催されました。編集担当と約1年をかけて、渡仏歴30回以上の“旅する目線”を大切につくり上げた1冊。本が生まれるまでの経緯から、くすりと笑える制作秘話まで、盛りだくさんのトークの一部をお届けします。

    強力タッグ結成! 編集者との出会いを振り返る

    初夏の気配を感じる6月6日(土)、青山のNHK文化センターにて、桜井さんの4冊目の著書刊行を記念した講演会「『パリを持って帰ろう』〜旅する目線でつくったわたしのパリ〜」が開催されました。

    登壇したのは桜井さんと、編集担当の扶桑社・橿渕。「パリを持って帰る」というコンセプトのもと生まれた本の誕生秘話から、渡仏歴30回以上の桜井さんのパリ愛とこだわりが詰まった制作エピソードまで、会場参加とオンライン参加のお客さまが見守るなか、和やかな雰囲気でイベントはスタートしました。

    画像: 右:桜井かおりさん、左:扶桑社・橿渕美紀(ふたりで歌っているわけではありません)

    右:桜井かおりさん、左:扶桑社・橿渕美紀(ふたりで歌っているわけではありません)

    まずは桜井さんと橿渕ふたりの出会いのエピソードから。

    橿渕:「桜井さんと出会ったのは、まだ松陰神社前の『カフェロッタ』があるときでしたよね。2021年5月27日に最初のメールを私からお送りしていて、その後6月2日にお会いしたその日からファーストネームで呼び合う仲になりました(笑)」

    画像: 強力タッグ結成! 編集者との出会いを振り返る

    桜井さん(以下、桜井):「私はずっと『本を書きたい』という思いがあって、メールで『連載を』とご連絡をいただいたときに『来たー!』と思ったんですよ。でも実際にお会いしたときに『本ではなくwebで』といわれ、そのときは正直がっかりしたんですけども、『連載が続けば1冊の本になるかもしれない』と口説かれまして。あれから5年経ってますよね。連載は全然本にしましょうってお話がないですけど……?」

    橿渕:「あれ?」

    ふたりの掛け合いに、会場が和やかな笑いに包まれました。

    桜井さん、人生初の売り込み?

    橿渕:「webの連載を本にするというお話が具体化する前に、桜井さんから、今回の『パリを持って帰ろう』をつくりたいという売り込みがあったんですよね」

    桜井:「そうなんです。本をこれまで3冊出させてもらって、しばらくいいやと思っていたんですけど、2年ぐらい期間が空いたときにまた書きたくなったんですよ。でもどこからもお声がかからなくて……そのとき連載でご一緒していた橿渕さんを思い出して『あ! いい人がいた!』って。『私、書きたい本がある!』といって、人生で初めてみずから売り込みに行きました」

    画像1: 桜井さん、人生初の売り込み?

    橿渕:「いつも打ち合わせ場所に使っているデニーズで、小さいパフェを食べながら語り合いましたね(笑)。でもそこから会社の承認を得るのに3カ月ほどかかってしまい、実際に制作がスタートしたのが昨年の4月でした」

    画像2: 桜井さん、人生初の売り込み?

    「パリ在住じゃないから書けた」旅行者だからこその目線

    人生初の売り込みに成功し、パリの本の制作をスタートさせた桜井さん。本書では、パリへの思いを募らせる準備段階のお話から、現地の思い出の残し方、パリから持ち帰るものまで、「パリが好きで何度も通い続けた人」だからこそ届けられる独自の視点で、旅の楽しみを紹介しています。

    そもそも、「パリを持って帰ろう」というコンセプトの本をつくりたいと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

    画像: 「パリ在住じゃないから書けた」旅行者だからこその目線

    桜井:「もともとパリをテーマにした本はいくつも出ていたけれど、現地に暮らす方が書かれていた本が多かったんです。私はパリが大好きだけれど、住んでいる方の情報量には到底かなわない。そこで、旅行者として何度も通っている私が “毎回パリから持ち帰るもの” を本にしたら面白いんじゃないかと思ったんです。ガイドブックとはまた違う、あそこで売っているよ~という情報だけの本にはしたくなくて」

    橿渕:「あくまでも旅をする人という視点で書かれているので、住んでいる人には書けない本かもしれないですね。バターや焼きたてクロワッサンの持ち帰り方、手荷物検査や梱包のことなど、旅をしないとわからない桜井さんならではの情報が詰まっています」

    桜井:「食いしん坊ならではの情報もたくさん載っていますね。現地に持って行くためのガイドブックというよりは、行く前にワクワクしながら読んでほしい本です」

    ▼『パリを持って帰ろう』試し読み記事はこちら

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    ▼ 桜井かおり・著『パリを持って帰ろう』の詳細はこちら

    『パリを持って帰ろう』(桜井かおり・著/扶桑社)|amazon.co.jp

    『パリを持って帰ろう』(桜井かおり・著/扶桑社)

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    渡仏歴30回以上。旅行者の目線で楽しむ、最新パリ旅案内
    渡仏歴30回以上、パリを知り尽くした「カフェロッタ」元オーナーでエッセイストの桜井かおりさん。60歳を過ぎて、旅の楽しみ方も少しずつ変化しているといいます。パリに行くと毎回買って帰るもの(持って帰るために日本から持っていくもの)、季節で楽しみにしているもの、お気に入りのカフェやクロワッサン、必ず行くマルシェ、機内を快適に過ごすための工夫、防犯対策、トイレ事情など、桜井さんのリアルなパリ旅を、1冊にまとめました。
    桜井さんが撮影したパリの写真は、温かく、やさしい。ページをめくるだけで、しあわせな妄想パリ旅行が楽しめます。そして、きっと、読んでいるうちにパリ旅行がしたくなるはずです。行く前も、帰ってからも、どこにいてもパリを感じられる、「パリを持ち帰る」ための、新しいパリ旅ガイドです。



    桜井かおり(さくらい・かおり)
    エッセイスト。大手損害保険会社勤務を経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が訪れる。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物の老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行うほか、61歳からパリツアーを再開して大好評。「楽しみは見つけるもの」などをテーマに、全国各地で講演会も行う。著書に『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』『マダム・ロッタとパリ行かない?』(すべて旭屋出版刊)がある。天然生活webでは「桜井かおりの雑記帖“楽しみは見つけるもの”」を連載中。

    <撮影/林 紘輝 取材・文/編集部>



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