• 家の中でも熱中症が怖い夏に、暑さに負けず涼しく快適に過ごす方法を、環境にやさしい快適な家づくりの専門家・前 真之さんからアドバイスしてもらいました。今回はすぐできる身近な暑さ対策です。
    (『天然生活』2025年8月号掲載)

    家での時間を楽しむための、小さな工夫

    涼しい家をつくるには、家の構造だけでなく、日常的にできる工夫がたくさんあります。大切なのは、自分が心地よく家での時間を楽しめるような空間にすることです。

    工夫1
    ハッカ油で気持ちもさわやかに

    画像: 工夫1 ハッカ油で気持ちもさわやかに

    メントールのさわやかな香りが心地よいハッカ油。天然成分で安心なうえ、虫よけ効果もあって夏に重宝します。部屋や衣服にスプレー、アロマディフューザー、入浴剤や掃除に使うのもいいでしょう。エタノールや精製水で1~2%以下に希釈して肌にスプレーすると、気化熱でひんやり感を得られます(※)。

    ※ハッカ油を肌に使うときは、パッチテストをして様子を見ます。乳児・幼児は使用できません。妊娠中も注意が必要です。

    工夫2
    いぐさのスリッパで足元に涼を

    画像: 工夫2 いぐさのスリッパで足元に涼を

    夏になるとさまざまなデザインのいぐさスリッパを店頭で見かけます。いぐさは通気性がよく、足裏に触れたときにひんやりした心地よさがあるのがメリット。長時間履いていても、足がベタつきません。また、いぐさには消臭・抗菌効果も。軽くて履きやすいので、素足で履くことの多い夏のスリッパにはぴったりです。

    工夫3
    保冷剤を活用する

    画像: 工夫3 保冷剤を活用する

    冷凍庫にある保冷剤で涼しさを手に入れる方法も。小さな保冷剤をタオルや手ぬぐいに包んで首筋に巻けば、体のほてりがひんやり落ち着きます。保冷剤をガーゼで包んで枕カバーの内側に入れたり、首元に巻いたりして寝ると、朝までぐっすり眠れます。市販のネッククーラーや冷却枕を手に入れてもいいですね。

    工夫4
    自分の「心地いい」を取り入れる

    画像: 工夫4 自分の「心地いい」を取り入れる

    夏の暑さ対策では、五感からも涼を取り入れると気持ちもさわやかに。風鈴の涼やかな音色にいやされたり、金魚鉢で水の涼やかさを感じたり。観葉植物の緑もさわやかな気分にしてくれます。ガラスの器は見た目にも涼しく、食欲も刺激してくれそうです。自分が好きな「心地よい涼」を楽しみましょう。

    Column
    実は除湿器は逆効果⁉

    画像: 夏の家時間を快適に過ごす「すぐできる暑さ対策」4つの工夫。保冷剤や“いぐさ”のスリッパで涼しく、心地よく/省エネ住宅専門家・前 真之さん

    湿気対策に除湿器を使っている人も多いのではないでしょうか。除湿器にはコンプレッサー式とデシカント式、その両方のハイブリッド式の3タイプがあります。いずれの方式でも温度は下げられますが、消費した電気と水蒸気分の熱を室内に放出するので、室温を上昇させてしまいます。一方、エアコンの除湿モードは室外機で外に熱を放出するので、室温を上げることはないため、除湿器よりもおすすめです。

    * * *


    <監修/前 真之 取材・文/工藤千秋 イラスト/須山奈津希>

    前 真之(まえ・まさゆき)
    東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授。専門は建築環境工学。住宅のエネルギー消費に関する研究に取り組み、これまで25年以上、省エネ住宅の設計技術や評価手法の開発を続ける。健康で快適、かつ電気代を気にせず暮らせるエコハウスの実現と普及や、断熱・気密・通風などの改善、冷暖房の上手な使い方などを提案。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


    This article is a sponsored article by
    ''.