長野を代表する料理研究家として活躍する横山さんの趣味は、日々の暮らし。料理、掃除、洗濯などの家仕事を想像力豊かに楽しむ秘訣を伺いました。今回は、横山さんの健康の秘訣「発酵食」のレシピを2品分紹介します。
(『天然生活』2015年7月号掲載)
(『天然生活』2015年7月号掲載)
横山さんの健康の秘訣は発酵食
酒粕の漬物 ※トップの写真の料理です
使いきれない冷蔵庫の野菜も酒粕に漬けておけば、ごはんのお供に。古くから伝わる発酵食を毎日取り入れることで、元気をもらえます。
材料(つくりやすい分量)
- にんじん 2本
- 大根 10cm
- 赤大根 10cm
- 酒粕 300g
- きび砂糖 150g
- 塩 野菜の重量の2%
つくり方
- 酒粕を手でほぐし砂糖と混ぜ合わせ、漬物容器に入れる。
- にんじん、大根、赤大根は皮をむき、塩をまぶして、ひと晩おく。
- 2の水けをふき、1に漬け込み、ひと晩おけば完成(好みで熟成させてもよい)。食べるときにさっと水で洗って水けをきり、食べやすい大きさに切って器に盛る。
りんごの甘糀がけ
炊飯器で簡単につくれる、甘糀を使ったデザートです。砂糖を使わずにコンポートしたりんごと合わせた自然な甘さ。
材料(2人分)
- りんご 2個
- 糀 300g
- 水 2と1/2カップ
- くるみ、芽ねぎ(あれば) 適宜
つくり方
- 糀のかたまりを手でほぐし、電気炊飯器の内釜に入れて水を注ぐ。
- 保温スイッチを入れて、ふたをして2時間温めたら、甘糀のでき上がり。
- りんごは皮をむいて食べやすい大きさに切り、ひたひたの水を入れて、やわらかくなるまで煮る。
- 3に、粗熱を取った2をかけて、くるみ、芽ねぎをのせていただく。
※残った甘糀は冷蔵庫で1週間保存できる。
料理研究家・横山タカ子さんの暮らし。何気ない日常に、心を尽くして(1) 「私の趣味は暮らし」へ ⇒
料理研究家・横山タカ子さんの暮らし。何気ない日常に、心を尽くして(2) 「心豊かな毎日を送るためのヒント」へ ⇒
<撮影/村林千賀子 取材・文/梅崎奈津子>
横山タカ子(よこやま・たかこ)
長野・大町市生まれ。身近な素材を使った郷土食を提案する料理研究家。2007年に第12回NHK関東甲信越地域放送文化賞受賞。著書に『日本酒で愉しむ信州の二十四節気』(信濃毎日新聞社)などがある。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです