• ハンバーグに餃子にチキンソテー……。愛すべき定番の肉料理を、きじまりゅうたさんに教わります。どれも懐かしくて新しい味わい。洋食屋さんのような素敵な盛りつけで、幸せなひと皿になります。今回は、ふわふわに揚げる「とり天」を紹介します。
    (『天然生活』2017年10月号掲載)

    とり天と、次回紹介予定の煮ぶたは自信作。火のとおし方にコツがあります。とり天は、高温でさっと揚げてふわふわに。ぜひ、お試しください。

    とり天

    ここ数年のお気に入りだという大分の郷土料理。とりむね肉を大きく、薄く、繊維と垂直にそぎ切りにし、短時間でさっと揚げれば驚くほどのやわらかさに。

    材料(2人分)

    • とりむね肉(皮なし) 200~250g
    • ししとうがらし 10本
    • なす 1本
    • A
      • 塩 小さじ1/4
      • こしょう 少々
    • B
      • 小麦粉 50g
      • 片栗粉 10g
    • C
      • 溶き卵 1/2個分
      • 冷水 1/2カップ
    • 小麦粉 適量
    • 揚げ油 適量
    • 好みで、ゆずこしょう、ポン酢しょうゆ 各適宜

    つくり方

    1. ししとうは、なり口を落とし、側面に切り目を入れる。なすは縦に薄切りにする。
    2. とり肉は縦長になるよう半分に切る。繊維を断ち切るようにして、7~8mm厚さのひと口大のそぎ切りにし、Aをふる。
    3. BとCを、それぞれボウルなどに混ぜておく。CにBを加え、十字を描くようにしながら粉っぽさが残る程度にざっくり混ぜる。
    4. ポリ袋に小麦粉適量を入れて、2のとり肉を入れ、袋をふって小麦粉を薄くまぶしつける(写真)。
    5. 揚げ油を180℃に熱しておく。ししとうとなすに、3の衣をからめて、しんなりするまで1分ほど揚げて引き上げる。とり肉も同様に衣をからめ、2分揚げる。
    6. 好みで、ゆずこしょうや、ポン酢しょうゆをつけていただく。
    画像: ポリ袋に小麦粉を入れ、ふりながらからめると、手も汚れず処理が楽

    ポリ袋に小麦粉を入れ、ふりながらからめると、手も汚れず処理が楽

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    <料理/きじまりゅうた 撮影/有賀 傑 スタイリング/竹内万貴 取材・文/吉田佳代>

    きじまりゅうた
    料理研究家。祖母の村上昭子、母の杵島直美がともに料理研究家という環境で育ち、子どものころから料理に親しむ。基本を踏まえた家庭料理に定評があり、雑誌やTVなどで活躍。『きじまりゅうたの小腹がすきました(NHK総合)』では、幅広い年齢層に、基本を踏まえた簡単な料理を紹介。温かな人柄にファンが多い。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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