• ハンバーグに餃子にチキンソテー……。愛すべき定番の肉料理を、きじまりゅうたさんに教わります。どれも懐かしくて新しい味わい。洋食屋さんのような素敵な盛りつけで、幸せなひと皿になります。今回は、ぶた肉を使ったボリュームたっぷりな2品を紹介します。
    (『天然生活』2017年10月号掲載)

    前回のとり天と、今回紹介する煮ぶたは自信作。火のとおし方にコツがあります。煮ぶたは余熱で火をとおして、感動的なほどやわらかな仕上がりに。ぜひ、お試しください。

    煮ぶた

    ピンク色でふっくらやわらか、たまらないおいしさの煮ぶたの秘密は、冷たい状態から焼酎で煮て、そのまま余熱をとおして冷ますこと。おもてなしにもぜひ。

    材料(つくりやすい分量)

    • ぶた肩ロースかたまり肉(たこ糸 で縛る・焼きぶた用) 1本(500g)
    • 長ねぎ(青い部分) 1/2本分
    • しょうが(薄切り) 1片分
    • 芋焼酎 大さじ3
    • 水 適量
    • 溶き辛子 適宜
    • つけ合わせ(チンゲン菜など青菜をゆでたもの) 適量
    • A
      • しょうゆ 大さじ4
      • 砂糖、みりん 各大さじ2
      • 肉のゆで汁 大さじ2
      • 塩 小さじ1/4

    つくり方

    1. ぶた肉は室温にもどし、脂の部分にフォークを刺して筋を切る。
    2. ぶた肉を鍋(なるべく厚手で、ぶた肉がちょうど入る大きさが好ましい)に入れ、焼酎を入れてから、かぶるくらいの高さになるまで水を足し、長ねぎとしょうがを加えて火にかける。
    3. 沸騰したらあくを除いてごく弱火にし、ふたをして煮る。15分ほどたったら肉を裏に返し、さらに15分ほど煮る。火を止めて肉が熱いうちに保存用ポリ袋に移す。
    4. 小鍋にAを入れて火にかけ、煮立ったら3の袋に入れる。空気を抜いてそのまま余熱で火をとおし、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れる。1〜2日おくと、より味がしみる(残ったゆで汁は脂を除いてスープなどに使う)。
    5. 食べるときは、湯せんで温め直す(下の写真)。食べやすい大きさに切って青菜とともに器に盛り、辛子をつけていただく。
    画像: 食べるときは、鍋に湯を沸かし、ポリ袋のまま入れて、湯せんで温め直すとよい

    食べるときは、鍋に湯を沸かし、ポリ袋のまま入れて、湯せんで温め直すとよい

    ぶたの味噌漬け

    お弁当にもぴったりの、ぶたの味噌漬け。厚めのとんかつ用肉を使います。しっかり予熱したグリルで、野菜も一緒に香ばしく焼き上げるのがコツ。

    材料(2人分)

    • ぶたロース(とんかつ用) 2枚
    • A
      • 味噌 大さじ1と1/2
      • みりん 大さじ1/2
      • おろししょうが 小さじ1/4
    • れんこん 適量
    • エリンギ 適量
    • サラダ油 少々

    つくり方

    1. キッチンばさみの先端で、ぶた肉の赤身と脂身の境界の部分、側面の脂身の部分を中心に、筋切りをする。
    2. ポリ袋にAを混ぜ合わせ、1を入れてもみ込み、空気をしっかり抜く。冷蔵庫に入れ、2時間〜ひと晩、漬け込む。
    3. れんこんは皮つきのまま半月切り、エリンギは縦に薄切りにする。
    4. 魚焼きグリルの受け皿に水を張り、十分に予熱して、網に薄くサラダ油をぬる。
    5. ぶた肉の漬け汁を軽くぬぐい取り、焼き網にのせる。3の野菜もあいたところに並べ、6〜7分焼く(片面焼きの場合は様子を見ながら裏に返して両面焼く)。
    6. ぶた肉を食べやすい大きさに切り、野菜とともに器に盛る。

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    <料理/きじまりゅうた 撮影/有賀 傑 スタイリング/竹内万貴 取材・文/吉田佳代>

    きじまりゅうた
    料理研究家。祖母の村上昭子、母の杵島直美がともに料理研究家という環境で育ち、子どものころから料理に親しむ。基本を踏まえた家庭料理に定評があり、雑誌やTVなどで活躍。『きじまりゅうたの小腹がすきました(NHK総合)』では、幅広い年齢層に、基本を踏まえた簡単な料理を紹介。温かな人柄にファンが多い。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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