昔から、大切に受け継がれてきた、四季折々の家仕事は、理にかなった、先人たちの知恵の結晶です。 今回は、大豆の新物が手に入りやすい冬にあわせて、「自家製豆腐」のつくり方を、ステンシル作家で料理研究家のホークスみよしさんに教わります。
『家仕事ごよみ』より
『家仕事ごよみ』より
豆腐 通年
手づくりの豆乳でつくる自家製豆腐は感動的なおいしさです。
「家庭では、できたてのおいしさを味わえるざる豆腐にするのがおすすめ。にがりを入れるタイミングを見逃さないように、温度計で温度を測りましょう。にがりを満遍なく全体に混ぜることも大切です」(ホークスみよしさん)
用意するもの(つくりやすい分量)
● 豆乳 | 1リットル |
● にがり(市販の液状のもの) | 6ml |
[道具]
・大鍋
・豆乳づくりで使った布
・料理用温度計
・木のしゃもじ
つくり方
1 大鍋に豆乳を入れ、中火にかける。70℃になったら火を止め、にがりを木べらに伝わらせて、全体に行きわたるように入れる。弱火にかけ、ゆっくりと全体を混ぜる。
2 そのままゆっくり混ぜていると、透明な汁と白いおぼろ状のものが分離する。これをすくったのが、おぼろ豆腐。
3 ボウルにざるを入れ、湿らせた布をかぶせ、そこに2を注ぐ。
4 ボウルに出た水を捨て、ざるを戻し、布で包むようにして小皿を置いて重しをする(ふんわり仕上げたいときは置かない)。
5 布の中に、ざる豆腐のでき上がり。まずは塩をかけてシンプルに召し上がれ。
<文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/赤井稚佳>
ホークスみよし
ステンシル作家で料理研究家。イギリス、クウェート、湘南での生活のあと、那須に移住。森の自然を題材としたステンシル作品を制作しながら、地元の自然食材を生かしたおいしいレシピも発表している。
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