(『天然生活』2015年5月号掲載)
鯛 旬 3~6月
鯛は、艶やかな桃色に包まれた姿の美しさとともに、さわやかなおいしさで、だれをも魅了します。一年を通じておいしい魚として知られていますが、桜の咲く時季にとれる「桜鯛」はまた格別。
今回の一品は、酒蒸しです。切り身の鯛を、調味料と香味野菜と一緒に蒸すだけの簡単料理。蒸し器を使わずに、電子レンジで耐熱皿にラップをし、5分ほど加熱してもおいしくつくれます。
鯛の簡単酒蒸しのつくり方
とっても簡単なおすすめの一品。酢味の効いた、さわやかな酒蒸し。あつあつの蒸し汁を上からかけて、どうぞ。
材料(2人分)
● 鯛の切り身 | 2切れ |
● しょうが | 1片(10g程度) |
● A | |
・酒 | 大さじ3 |
・しょうゆ | 小さじ2 |
・赤酢、または酢 | 小さじ1 |
・みりん | 小さじ2 |
● せり | 1~2本 |
● 昆布 | 5cm角1枚 |
● 長ねぎ(芯をのぞいて縦にせん切りにして水にさらし、白髪ねぎにする) | 5cm分 |
● 一味とうがらし(好みで) | 少々 |
つくり方
1 鯛は身が縮まないように皮目に軽く切り目を入れ、両面に薄く塩少々(分量外)をふり、5分ほどおく。※ 気になる場合は、小骨を抜いておく。
2 しょうがは皮をむき、薄切りにする。せりは4~5cm長さに切る。
3 耐熱皿に、2のしょうがとせりの軸の部分、昆布、合わせたAを入れ、その上に1をのせ、湯気の立った蒸し器で6~7分蒸す。
4 蒸し上がったら器に移し、せりの葉と白髪ねぎを飾り、蒸し汁を上からかける。好みで一味とうがらしをふる。柑橘類をしぼって食べてもよい。
<料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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