(『天然生活』2014年5月号掲載)
キッチンハーブリース
フレッシュなハーブのリースは、清々しい香りも魅力。ドライにしても香りが残ります。料理用のハーブを使えば手軽につくれて、キッチンに飾るのにぴったり。
材料
● タイム(市販の料理用) | 1パック分 |
● セージ(市販の料理用) | 1パック分 |
● ローズマリー(7~10cm) | 8~10本 |
● オリーブの枝(7~10cm) | 4~5本 |
● 地巻きワイヤー(#28) | 10~20本 |
● 市販のリース土台(写真はアカヅル・直径15cm) | 1個 |
つくり方
1 タイムのように枝が細かいものはワイヤーでくくって束をつくる。8~10本を片手で束ね、茎の間にワイヤーを通し、指で持った根元をワイヤーで巻き留める。ワイヤーの両端は残し、巻いた下の部分の茎は短く切りそろえる。同様にして、10束ほどつくる。
2 セージも、茎が短く葉が小さい場合は、1同様にワイヤーで束にする。
3 ローズマリーとオリーブを土台に差し入れていく。1枝ずつ、土台の内周に沿うように内側から、編み目のすき間にしっかりと差す。
4 ワイヤーで束ねたタイム、セージを土台にくくり付けていく。両側のワイヤーを土台の2カ所に差し込み、土台の裏側でワイヤーをねじって留め、短く切る。切った先端は土台の内側に入れ込む。
色とりどりの可憐な花が咲く季節。部屋の中にも春の景色を取り入れたくなります。フラワースタイリストの平井かずみさんは、そんな春の草花を使ってリースをつくります。
「クリスマスのものというイメージがあるかもしれませんが、どんな花も、輪っかにすればリース。一年を通して季節の植物でつくれます」
リースは、花を暮らしに取り入れるのに、とても身近な方法。というのは、花器に活けるよりも簡単に形よくできて、一度、飾ってしまえば、毎日の水替えもいらないから。花の扱いに慣れていない人にもおすすめです。
飾り方もいろいろに。壁にかけるだけでなく、棚の上に立てかけたり、幾つかをひもで吊るしてみたり。また、テーブルに置いてキャンドルを合わせるなど、雑貨と一緒に飾ることで、リースが暮らしの風景のひとつとなり、自然と、その場に溶け込みます。
「フレッシュな草花を使ってリースをつくるのは、春ならではの楽しみ。ミモザやハーブは、飾りながらドライへと変化していく様子までも楽しんでください」
「春を告げるミモザのリース」のつくり方|平井かずみさん「春のリース」へ⇒
「カフェオレボウルのリース」のつくり方|平井かずみさん「春のリース」へ⇒
「花摘みのリース」のつくり方|平井かずみさん「春のリース」へ⇒
<スタイリング/平井かずみ 撮影/有賀 傑 取材・文/黒澤 彩>
平井かずみ(ひらい・かずみ)
フラワースタイリスト。「ikanika」主宰。インテリアショップ勤務を経て、挿花家・谷匡子氏に師事。“しつらえる”という感覚を大切に、暮らしのなかに季節の草花を取り入れる「日常花」を提案。東京・自由が丘「cafeイカニカ」を拠点に、花の会やリース教室を全国各地で開催。雑誌や広告、イベントでのスタイリングや、ラジオやテレビなど多方面で幅広く活躍中。著書に『花のしつらい、暮らしの景色』『あなたの暮らしに似合う花』(ともに扶桑社)、『フラワースタイリング ブック』(河出書房新社)、『季節を束ねるブーケとリース』(主婦の友社)などがある。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです