• 親子三代で料理家の堀江家では、いつの時代も洋食が食卓を彩りました。孫娘のほりえさわこさんが、祖母のレシピを母から受け継ぎ、いまも家族につくる昭和の味には、幾つもの小さな工夫があります。今回は、コーンクリーム仕立ての「ミートボールシチュー」のレシピです。
    (『天然生活』2016年6月号掲載)
    画像: 昔のレシピは、すべて手書き。「自宅には、何千というレシピカードが残っています」と、さわこさん

    昔のレシピは、すべて手書き。「自宅には、何千というレシピカードが残っています」と、さわこさん

    ミートボールシチューのつくり方

    甘いクリームコーンは、大人もうれしい懐かしの味。次の日まで残ったら、カレー粉で味わいを変えるのもおすすめ。

    画像: 余計な手間はなるべく省く泰子さんだったけれど、「シチューのお皿は、必ず温める。それだけは厳しく仕込まれました」と、さわこさん。それだけで味は段違い

    余計な手間はなるべく省く泰子さんだったけれど、「シチューのお皿は、必ず温める。それだけは厳しく仕込まれました」と、さわこさん。それだけで味は段違い

    懐かしいミートボールシチューのここをアレンジ
    ミートボールに使う小麦粉を、つなぎ効果の高い片栗粉に替え、成形しやすいように改良。そのため、食感も、なめらかになっている。彩りのために入れていたパセリのみじん切りは、味に大きな影響がないので省略。

    材料(2~3人分)

    〈ミートボール〉
    ● A
    ・牛ひき肉(または牛豚合いびき肉)250g
    ・ハムのみじん切り3枚分(50g)
    ・卵(小)1個
    ・パン粉1/2カップ
    ・片栗粉大さじ2
    ・塩小さじ1弱
    ・こしょう、ナツメグ各少々
    ● 玉ねぎ(中)1個
    ● にんじん(小)1本
    ● じゃがいも(中)2個
    ● にんにく1片
    ● クリームコーン缶(小)1缶(190g)
    ● 牛乳1カップ
    ● 水3カップ
    ● バター大さじ2
    ● スープの素(キューブ)2個
    ● ローリエ1枚
    ● 塩、こしょう各適量

    つくり方

     玉ねぎ、にんにくはみじん切り、にんじんは8㎜の角切りにする。じゃがいもは皮をむいて1cmの角切りにし、水にさらす。

     鍋にバターを熱し、玉ねぎとにんにくを炒める。透き通ってきたら、半量を取り分けておく。

      の鍋に、にんじん、水けをきったじゃがいもの順に加えて炒め合わせ、スープの素と水、ローリエを加える。煮立ったら火を弱め、あくを取る。

     ミートボールをつくる。をボウルに入れ、取り分けたを加えて、ねばりが出るまでよく混ぜる。

     のスープを煮立て、を食べやすい大きさに丸めて落としていく。ミートボールに火がとおったら、クリームコーンを加える。

     いただくときにスープを温め、レンジに3分ほどかけた牛乳を注ぐ。塩で味をととのえたら器に盛り、仕上げにこしょうをふる。



    <撮影/川村 隆 スタイリング/池水陽子 取材・文/福山雅美>

    画像: つくり方

    ほりえさわこ
    料理研究家、栄養士。祖母、母ともに料理研究家の家庭に育つ。イタリア、韓国での料理修業を経て、料理家の道へ。著書に、母・ひろ子さんとの共著『最新版 簡単おせちとごちそうレシピ』(主婦の友社)などがある。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


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