• 食べるもので、わたしたちの体はつくられています。どんなふうに食べものをいただくかは、どんなふうに生きていくか、未来の風景に繋がっています。そこかしこに咲く、食べられる草を紹介しながら、生きる知恵と力を紹介します。今回は、浜辺や海に近い河川の河原で見かけるハマダイコンを料理しました。さぁ、自然に生きる草を摘み、自然なごはんをいただきながら、自然な生き方へ。

    ◇ハマダイコンの摘み方

    葉を摘むなら若葉、花を摘むなら蕾を選んで、手で摘みます。

    ハサミを使わないのは、簡単に手で折れるところが、柔らかく美味しいからです。触ったときに、瑞々しさや生命力がどれくらいあるかが、わかります。

    草の世界は、生えてるところで、大きさや形、硬さや味が変わるので、よく見て、触れて、元気をいただけそうなものを摘みましょう。

    虫食いがあるものは、栄養をなくして弱っているか、栄養のバランスが悪いものです。アブラナ科はアブラムシがつきやすいので、暖かくなった頃にいただくときは、摘む前に、虫がついてないか確認してください。

    それは、わたしたちのためでもあり、虫のためでもあります。虫がついている草は、虫のために、残してあげてください。

    花が咲いていたら、花を摘んでいただくのもよいです。

    画像: ◇ハマダイコンの摘み方

    ◇ハマダイコンの味噌汁のつくり方

     市販の大根を入れたお味噌汁をつくります。好みで、椎茸や油揚げなどを入れてください。

     ハマダイコンの蕾を入れて、お味噌をといて、火をとめます。葉は好みの大きさに刻み、実を入れるときは、(大きくなると硬くなるので)若い小さなものをいただきます。野菜と野生のダイコンのコラボレーションをおたのしみください。

    辛味成分のイソチオシアネートは、アブラナ科の野菜に含まれる抗酸化作用のある辛み成分。

    空気にさらしたり加熱すると抜けるので食べやすくなりますが、イソチオシアネートの抗酸化作用は、免疫力をアップさせ、抗菌作用、肝機能向上、動脈硬化予防のほか、腫瘍化を防ぎ、発がん物質を分解する効果があるとされています。

    根の先のほうや、すり下ろすと多く摂取できます。

    画像1: ◇ハマダイコンの味噌汁のつくり方
    画像2: ◇ハマダイコンの味噌汁のつくり方

    ◇ハマダイコン アブラナ科ダイコン属

    漢字で書くと浜大根。浜で野生化したダイコンと言われ、海岸近くの砂浜に自生。

    4月~5月に淡い薄紅色の花をつけ、5月以降に実をつける。

    食用のダイコンとほぼ同じ、独特の切れ込みのある葉を広げ、蕾や花、種もほとんど形は変わらない。

    どの部分を食べても美味しいが、根だけは、人参や牛蒡のように細長く、繊維質で硬い。辛味成分は大根と比べものにならないほど辛く、食用には難しい。

    毎年同じところに花を咲かせる、多年草植物。

    画像: ◇ハマダイコン アブラナ科ダイコン属

    ◇美しい大地と水のためにできること

    [使ったお皿の水洗い]

    油物以外は、水で洗うだけで十分きれいになります。洗剤の使用を控えると、水を消毒する度合いが減るので、水(川や海)をきれいにすることに繋がります。

    わたしは、アクリルタワシの代わりに、セーターの端切れでお皿を洗っています。思った以上に、すっきりときれいになります。

    ◇摘み草をいただくコツ

     水をためたボールに葉を入れてきれいになるまで洗いましょう。

     毒草もあるので、食べられる草とわかるものだけを摘みましょう。

     除草剤がかかっていないことを確認できる場所の草を摘みましょう。

     摘むときは「ありがとう」の気持ちを込めて。食べなかった草は、土にかえしましょう。


    <写真・文/かわしまようこ プロフィール写真/大沼ショージ>

    画像: ◇摘み草をいただくコツ

    かわしまようこ
    幼少の頃から雑草が好きだった記憶をもとに、草を摘みながらこころと体を調え、潜在意識に触れる雑草教室やリトリートを開催。最近は、絵本づくりと草を使った商品づくりをはじめ、虫さされのかゆみを抑えるオオバコオイルが大人気。著書に『道ばたに咲く』など。


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