• 口に入れると幸せが満ちてくる、いとしのおやつが勢ぞろい。なつかしいおやつを、桑原奈津子さんが再現してくれました。今回は、舌の上でスッと溶ける「たまごボーロ」と、愛きょうたっぷりの「チョコスティック」のつくり方を紹介します。
    (『天然生活』2014年3月号掲載)

    たまごボーロ

    ひと粒、口に入れると、舌の上でスッと溶けるボーロ。低めのオーブンで、やさしい色に焼き上げます。

    材料(直径約1.5cm・40個分)

    ● 片栗粉100g
    ● 粉砂糖30g
    ● 卵黄1個分
    ● 牛乳大さじ1

    つくり方

     ボウルに片栗粉、粉砂糖を入れ、ゴムべらで混ぜる。卵黄と牛乳を混ぜ合わせて加え、混ぜる。さらに、手でなめらかになるまで混ぜる。ひとまとめにして、横に流れない程度のかたさが目安。

     指先くらいの大きさに分けて丸め、オーブン用シートを敷いた天板に間隔をあけて並べる。

     160℃に温めておいたオーブンで、18分ほど焼く。

    チョコスティック

    少し曲がった愛きょうたっぷりのチョコスティック。コーティングするチョコは、いちごや抹茶、スイートチョコなど、お好みで。

    材料(長さ約13cm・60本分)

    ● 薄力粉100g
    ● ベーキングパウダー(あればアルミニウムフリーのもの)小さじ1/4
    ● バター(食塩不使用)20g
    ● 砂糖大さじ1
    ● 塩ひとつまみ
    ● 牛乳40ml
    ● コーティング用チョコレート100g

    下準備

    ・バターを室温にもどす。

    ・薄力粉、ベーキングパウダーを合わせてふるいにかける。

    つくり方

     ボウルにバターを入れ、ゴムべらでクリーム状に練る。砂糖、塩を加え、白っぽくなるまですり混ぜる。ふるった粉類を加え、ゴムべらで切るようにして混ぜる。牛乳を加えてざっと混ぜ、手でひとまとめにして、なめらかになるまでこねる。ラップに包んで、室温で30分ほど休ませる。

     ラップで上下をはさみ、めん棒で横30×縦13cmにのばす。包丁で縦に4~5mm幅に切り、オーブン用シートを敷いた天板に間隔をあけて並べる。170℃に温めておいたオーブンで、10分ほど焼く。

     コーティング用チョコレートを包丁で削り、ボウルに入れる。湯せんにかけて溶かし、ボウルの中でを1本ずつ、持ち手部分を残してスプーンなどでかける。クッキングシートにのせ、固まるまで置く。

    ※ ※ ※

    見ていると胸がキュンとするような、なつかしのおやつ。食べると幸せな気分に包まれて、頰がほころびます。昔から親しんできた味をよりおいしく再現したかった、と桑原奈津子さん。

    「お菓子のイメージをくずさず、家にある材料で、より安全に、おいしくつくれたらなと。チョコスティックやレーズンクッキーは、実際のサイズも測って実験したりして。大きかったり曲がったりするけど、見た目のかわいさも考えながらつくると楽しいんです。あとは、ちょっと上質なバターを使うと、よりおいしくできるかな」



    <料理/桑原奈津子 撮影/清水奈緒 スタイリング/阿部まゆこ 取材・文/花沢理恵>

    桑原奈津子(くわはら・なつこ)
    カフェのキッチンとベーカリー、製粉会社の食品開発室、加工でん粉会社研究職を経て、2004年に料理家として独立。スタイリングも行い、雑誌、書籍、広告を中心に活躍している。著書に『卵・乳製品・小麦粉なし 作ってあげたい子どものおやつ』(KADOKAWA)ほか多数。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


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