• カモミールを牛乳で煮出したカモミールミルクティーは、おやすみ前に飲むほか、石けんの材料として使うのもおすすめ。ハーブとミルクの力で、肌をいたわり、しっとり潤します。そんなカモミールミルク石けんのつくり方を奈川県で人気のアロマ教室を運営している末吉真由美さんに教えていただきました。市販の石けん素地を使うので、お子様と一緒につくるのもおすすめです。

    カモミールのこと

    画像: カモミールのこと

    アロマテラピーで使われるカモミールの種類は、一年草のジャーマンカモミールと多年草のローマンカモミールがあります。

    一般的にハーブティーとして売られているのは、ジャーマンカモミールで、皆さんもよくご存知のピーターラビットの童話にも登場しています。お腹を壊したピーターにお母さんがカモミールを煎じて飲ませてくれる場面は、どんな味がする飲み物なのだろうと想像を掻き立てられたことでしょう。

    カモミールティーは、炎症を穏やかに、神経を鎮めてリラックスさせるお茶です。煮出したティーは、お肌を整えるのにも適していますが、キク科の植物なので、キク科アレルギーがある方は、注意してください。

    今回は、このジャーマンカモミールを使って、手軽に作れるカモミールミルクの石けんづくりをご紹介しますね。石けんの香りとして使うのは、ローマンカモミールの精油とそれに相性がぴったりのマンダリンの精油です。

    ローマンカモミールの精油のこと

    画像: ローマンカモミールの精油のこと

    ローマンカモミールのお花を水蒸気蒸留して抽出される精油は、リンゴのような甘くフルーティーな香りで、心も身体もゆったりと緊張をときほぐしてくれます。香りが強く、1滴で空気を変えるような、思わず顔がほころんでしまう香りです。

    マンダリンの精油のこと

    画像: マンダリンの精油のこと

    マンダリンの果皮から圧搾して得られる精油で、フランスでは「子供のための精油」と呼ばれるほど、安全に使用できる精油の一つとされています。

    原料となる植物としては、インドが原産で、日本ではポンカンやデコポンが同じ仲間です。甘く芳醇な香りは、ローマンカモミールとの相性がぴったり。温かみをもたらし、肌を整えてくれます。

    カモミールミルクのこと

    画像: カモミールミルクのこと

    カモミールを牛乳で煮出したカモミールミルクティーは、飲用はもちろんのこと(安眠をもたらし、おやすみ前の飲み物として広く知られています)、肌を洗う石けんに含ませて使うことができます。牛乳とカモミールの成分を取り入れ、肌をしっとりいたわる石けんをつくってみましょう。

    カモミールミルク石けんのつくり方

    材料(出来上がり100g分)

    ◎ 牛乳100mL
    ◎ ジャーマンカモミール(乾燥)10g
    ◎ ローマンカモミール精油2滴
    ◎ マンダリン精油3滴
    ◎ 石けん素地(*1)100g
    ◎ カモミールミルクティーを煮出すための小鍋
    ◎ ハーブを濾すもの(*2)

    *1:石けん素地は、アロマテラピー専門店で購入できます。市販の無香料の石けんを細かく削ったものでも代用可能です。

    *2:ハーブを濾すものは、100円ショップで売られている三角コーナーで使われる水切りネットがおすすめです。


    カモミールミルクのつくり方

     乾燥させたジャーマンカモミール10gを小鍋に入れて、牛乳100mLを注ぎます。

    画像1: カモミールミルクのつくり方

     弱火で火にかけます。その間、手は休めることなくよく混ぜます。牛乳が温められ、初期沸騰したらすぐに火を止めて、小鍋の中が均一になるように10回ほどよく混ぜます。

    画像2: カモミールミルクのつくり方

     蓋をして、5分蒸らします。写真のように、入れた牛乳の半分ぐらいがカモミールに吸われている状態になります。

    画像3: カモミールミルクのつくり方

     カモミールを濾します。

    画像4: カモミールミルクのつくり方

     ネットをしぼるようにして、カモミールミルクを出し切ってください。

    画像5: カモミールミルクのつくり方

    いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

     100gの石けん素地をボウルに入れ、カモミールミルクを小さじ1ずつ入れては混ぜて、入れては混ぜてということを繰り返します。

    画像1: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

     最終的に小さじ6杯分いれます。写真のように黄色っぽくなってきます。

    画像2: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

     石けん素地のつぶつぶがなくなるように、手でこねていきます。

    画像3: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

     石けん素地を台の上に出し、さらにこねて、真ん中に穴を空けて、カモミールローマン精油1滴を垂らしてから、石けんをこねる。また、石けん素地の真ん中をあけてカモミールローマン精油1滴を垂らしてからこねる。同じようにしてマンダリン精油も1滴ずつ合計3滴を使って繰り返します。

    画像4: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

     お菓子づくりなどに使うシリコンモールドを使って型抜きしたり、手で丸めてボールをつくって、麻紐で吊るすようにしたりしてもかわいいです。

    画像5: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!
    画像6: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

     型抜きしたものを、手で丸めた石けんに模様としてつける場合は、カモミールミルクを塗って、貼り付けるとよいです。

    画像7: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

     陰干しで5日ほど乾燥させると、硬いしまった石けんになって使いやすくなります。

    画像8: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

    カモミールミルクの石けんで、甘く優しい香りに包まれながら、身体はもちろん、ちょっぴり疲れた心をいたわるように、1日の色々を洗い流して、また新しい1日を迎えてくださいね。

    次回は、デオドラント用にも使える、虫刺されレスキュージェルをご紹介しますね。どうぞお楽しみに!



    画像9: いよいよカモミールミルクの石けんづくり!

    末吉 真由美(すえよし まゆみ)
    暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
    (公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
    日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト

    家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。

    ●ウェブサイト:フェールマヴィ
    https://fairemavie.com
    ●Instagram:@fairemavie.mami
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    ●公式 LINE
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