まろやかで深い風味の「枯節」でつくる、カレーうどん
皆さま、こんにちは、榎本美沙です。
2月は厳しい寒さが続きますね。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?
今月は寒い時期におすすめの「発酵×あったか料理」をご紹介できたらと思います。
今回の発酵食品は「鰹節(かつおぶし)」。
鰹節のうち、「枯節(かれぶし)」とよばれるものが発酵食品のひとつになります。
鰹節には「荒節(あらぶし)」と「枯節(かれぶし)」の2種類があります。
「荒節」は鰹を煮るなどの工程のあとに、燻して乾燥させたもので、その荒節にカビをつけて熟成させたものが「枯節」となります。
「枯節」は熟成させている分、まろやかで深い風味がでます。原材料名をみて「かつおのかれふし」などと書かれているものは「枯節」となりますので、お買い物の際など参考にしてみてくださいね。
今回は、その鰹節の「枯節」のまろやかなうまみを活かした「お蕎麦屋さんのカレーうどん」をご紹介します。
おだしの効いた、お蕎麦屋さんのようなカレーうどんのポイントは「鰹節とカレー粉」です。
鰹節をいれることでおだしの旨みをさらに濃厚に、カレー粉は炒めることでスパイスを引き立たせます。
次回は、栄養たっぷり、「具だくさん豚汁」をご紹介します。
お蕎麦屋さんのカレーうどんのつくり方
材料(つくりやすい分量)
◎ 冷凍うどん | 2玉 |
◎ 豚こま切れ肉 | 100g |
◎ 長ねぎ | 1本 |
◎ 油揚げ | 1枚 |
◎ サラダ油 | 小さじ1 |
◎ カレー粉 | 大さじ1 |
◎ A | |
・だし汁 | 3カップ |
・かつお節 | 4g |
・醤油 | 大さじ3 |
・みりん | 大さじ3 |
・砂糖 | 小さじ1 |
◎ 水溶き片栗粉 | 片栗粉(大さじ1と1/2)を水(大さじ2)で溶く |
つくり方
1 長ねぎは斜め薄切りに、油揚げはざるにのせて両面熱湯をかけて油を抜き、1cm幅に切る。
2 フライパンにサラダ油を熱し、中火で長ねぎ、豚肉を炒める。豚肉にほぼ火が通ったらカレー粉を加えて炒める。
3 粉っぽさがなくなったらAを加える。煮たったら、油揚げ、水溶き片栗粉をふたたび混ぜて加え、混ぜながらとろみがでるまで煮る。
4 うどんを解凍し、器に盛り付け、3をかける。
榎本 美沙(えのもと みさ)
料理家/発酵マイスター
広告会社勤務の傍ら、夫婦で一緒に料理を作るレシピ紹介サイト「ふたりごはん」を開設。その後、調理師学校を卒業し独立。発酵食品、旬の野菜を使ったレシピ開発が得意。テレビ、雑誌や書籍、WEBへのレシピ提供、イベント出演などを行う。著書に、『ジッパー袋でかんたん季節の保存食』(家の光協会) amazonで見る 、『野菜の「べんり漬け」』(主婦の友社) amazonで見る がある。
新刊『からだが整う〝ひと晩発酵みそ〟』(主婦と生活社) amazonで見る が発売中。
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