天然生活 最新号

パン用の米粉や白玉粉を用意して、好みの野菜を入れたパンを焼いてみましょう。今回は、生地を薄く焼いて、野菜のピザをつくります 。アレルギーなどで小麦粉を食べられない人も、米粉100%のパンなら野菜と一緒に楽しめます。コツを覚えれば、短時間で手軽につくれるうえ、もちもち、しっとりとした食感も魅力です。
(『天然生活』2018年5月号掲載)

お米の粉でつくる、野菜パン
アスパラガスとモッツァレラのトマトピザのつくり方

画像: お米の粉でつくる、野菜パン アスパラガスとモッツァレラのトマトピザのつくり方

米粉のパン生地は、薄く焼くことでピザにもなります。

トマトソース味はもちろんのこと、のりやしらすなど和風の具も美味。

材料(21×16cmのバット1台分)

〈基本のミニ食パンの材料(1台分)〉

画像: 材料(21×16cmのバット1台分)
・製パン用の米粉(*)90g
・コーンスターチ10g
・塩小さじ1/4
・きび砂糖小さじ1と1/2
・ドライイースト小さじ1/2
・米油(または植物油)小さじ1
・湯(35~40℃)80~85mL
● アスパラガス3本
● パプリカ1/2個
● モッツァレラチーズ(7~8mm厚さに切ったもの)1/2個
● ルッコラ適量
〈トマトソース〉
・トマト水煮缶(カットタイプ)1/2缶
・玉ねぎ(みじん切り)1/4個分
・にんにく(みじん切り)1/2片分
・あれば、ローズマリー1本
・塩少々
・オリーブオイル大さじ1

*製菓用の米粉では、生地が膨らまないことがあります。

*パン専用米粉「ミズホチカラ」を使用する場合は、コーンスターチを入れず、米粉を100gにしてください。

つくり方

 トマトソースをつくる。鍋に、にんにくとオリーブオイルを入れて弱火にかける。香りが出たら、中火にして玉ねぎを加えて炒める。玉ねぎの水分がとんで香りが出たら、トマト水煮、あればローズマリーを加える。水分がある程度なくなったら、塩で味をととのえ、粗熱を取る。

 アスパラガスは根元を切り落とし、下の皮をむいて、5cm長さの斜め切りにする。パプリカは大きめの乱切りにする。ともにオリーブオイル(分量外)をからめる。

 ボウルに米粉、コーンスターチ、塩、きび砂糖、ドライイーストを入れ、泡立て器で軽くかき混ぜる。

 湯を小さじ1くらい残して加える。

 粉っぽさがなくなるまで、かき混ぜる(ボウルの周りに付いた生地は乾燥しやすいので、ときどきゴムべらで中に入れるとよい)。

 米油を加えて、かき混ぜる。

 生地がかたいようなら、残しておいた湯を少しずつ入れて混ぜる。

 とろりと流れるかたさまで調整する。生地にツヤがあり、なめらかになるまで2~3分、かき混ぜる。

 バットにオーブンシートを敷き、生地を流し入れる。すぐにラップをかけ、オーブンの発酵機能を使って、35℃で15~25分おき、2倍弱に膨らませる(常温で発酵させる場合は、生地が2倍弱の膨らみになるまでおく)。

画像: 生地の水分量が多く、ゆるいので、焼き型は必須。耐熱性のバットに、オーブンシートを敷き込んで利用

生地の水分量が多く、ゆるいので、焼き型は必須。耐熱性のバットに、オーブンシートを敷き込んで利用

10 発酵したら、ラップを取り、トマトソースをのせる。アスパラガス、パプリカをのせ、アルミホイルをかぶせる。

11 160℃に予熱したオーブンで10分、200℃に上げて15分焼く。

12 いったん、オーブンを開けてアルミホイルを取り、モッツァレラチーズをのせて220℃で12~13分焼く。食べる直前に、ルッコラをのせる。




〈料理・スタイリング/佐藤わか子 撮影/広瀬貴子 取材・文/河合知子〉

佐藤わか子(さとう・わかこ)
各国料理研究家、栄養士。料理教室「Wakka Kitchen」主宰。世界各国でホームステイをして家庭料理を学ぶ。旬を大切にしながら、海外の台所の知恵やスパイスを取り入れた料理が評判。著書に『HUMMUS フムス 豆のペーストレシピ70』(朝日新聞出版)など。
http://wakka-kitchen.com/

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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