• つくりおきが冷蔵庫に1品あるだけで、安心感があります。長持ちのこつも交えつつ、大満足の主菜レシピを食堂いちじく・尾崎史江さんに伺いました。今回は、高野豆腐そぼろのつくり方を紹介します。
    (『天然生活』2021年7月号掲載)

    尾崎史江さんに教わる 
    高野豆腐そぼろのつくり方

    画像: 尾崎史江さんに教わる 高野豆腐そぼろのつくり方

    干ししいたけのだしがやさしい精進そぼろ。好みで、ゆずこしょうや黒七味をかけても美味。

    材料(つくりやすい分量)

    ● 高野豆腐2枚
    ● 干ししいたけ(小・前日にかぶるくらいの水につけ冷蔵庫でもどす)1枚
    ● しょうが(みじん切り)1片分
    ● ごま油大さじ1/2
    〈煮汁〉
    ・ 干ししいたけのもどし汁1/4カップ
    ・ しょうゆ大さじ1と1/2
    ・ 酒大さじ2
    ・ みりん大さじ2
    ・ きび砂糖大さじ2/3
    ・ 水3/4カップ

    つくり方

     高野豆腐は人肌より温かいくらいのお湯で15分もどし、しっかりと水けをしぼり6等分に切る。干ししいたけも水けをしぼり、4等分にして高野豆腐とともにフードプロセッサーでそぼろ状に攪拌する。

     鍋に油を入れて熱しとしょうがを炒め、油が回ったら煮汁の材料を加え強火にしてあくを取り、中火で汁けがなくなるまで煮る。

    保存期間

    冷蔵庫で4~5日

    おすすめの食べ方

    白炒りごま大さじ1を混ぜた酢飯に、しそのせん切り、そぼろをのせ、新しょうがの甘酢漬けを散らす。水溶き片栗粉を加え、じゃがいもの素揚げのあんにしても。

    画像: つくり方

    食堂いちじく・尾崎史江さん
    精進のつくりおきでも大満足のしっかり味

    〝食堂いちじく〟という屋号で精進のケータリングや料理教室を営んでいる尾崎史江さんに、精進のつくりおきレシピを教えていただきました。

    「味をしっかり決めて、油のコクをプラスすると、精進でも満足感が得られます」と尾崎さん。お酢や調味料がしっかりと効いた味で、精進=薄味で物足りないというイメージが払拭されます。

    「『彩り野菜と厚揚げのみぞれ南蛮』の『みぞれ南蛮だれ』は、豆腐にかけたり、焼いた鶏肉を漬けたりしてもおいしいですよ」

    食欲の落ちた夏でも食べやすい、体に負担の少ないつくりおきです。

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    〈撮影/山田耕司 取材・文/吉田佳代〉

    画像: 食堂いちじく・尾崎史江さん 精進のつくりおきでも大満足のしっかり味

    尾崎史江(おざき・ふみえ)
    料理家。「食堂いちじく」「小どら」主宰。故郷である岐阜県の寺院で、精進ランチ提供に携わったのをきっかけにそのおいしさに目覚め精進料理を学ぶ。料理教室やケータリング、レシピ開発など多岐にわたって活躍中。著書に、『食堂いちじくの精進弁当』(立東舎)。
    インスタグラム:@shokudo_ichigiku

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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